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お楽しみ



「なんで抜け駆けしてるのかな?」

「それは…ルシアが…」


「なんであんなことしてたのよ」

「そりゃあ、な?触りたくなるだろ…」


俺は正座をして説教を受ける。


「じゃあ…私のも触ってよ」


ノアが少し顔を赤らめて言った。


「…………いや、ないだろ()()


俺はさっきまでルシアの猫耳を触っていたのだ。ん?胸じゃないのかだって?ルシアにあるわけ無いだろ。


俺はルシアに拳骨されて、頭を抑える。



「なぁ、今日どうする?」


「「デート!!」」


ノアとレナは声を揃えて言った。


「…まぁ私はいいわよ。今回は二人に譲るわ」


ルシアはそう言って何やら支度を始めた。


「ルシアはどうするんだ?」

「そりゃあ適当にぶらぶらするわよ、もう一人と」

「もう一人?」


俺は周りを見渡す。1.2.3.4……4人だよな?


「誰だよもう一人って」

「そりゃあ、どっちかよ、ノアかレナか」

「???」


ノアとレナは俺とデートするんじゃないのか?


「あんたねぇ…二人とデートするわけ無いでしょ。どっちか一人よ」

「………あ〜知ってた知ってた」

「嘘つけ!」


そうか…一人とか…。


なんか急に緊張してきたな。


「で、どっちが行くんだ?」


俺はノアとレナに尋ねた。


ノアとレナは小声で少し話した結果、レナとデートすることになった。


「んじゃ、またな」

「ありがとね、ノア」


俺達は宿を出たところで分かれた。つけてくるかと思ったが、その様子はないようだ。


「じゃあ、どこ行く?」

「ん〜、お任せで」

「はいよ」


お任せって言われたってねぇ…デート回数1回の俺だぞ?まぁ、前みたいに露店巡るか。ルシアと来たときとは違う場所で…


そう考えているとレナは俺の腕に抱きついてきた。


「お…おい」

「恋人だからいいでしょ?」

「ま…うん…」


いいけど…その…たわわな胸がすっごく当たってるんだよね。もっちり柔らかな感触が腕に当たりすぎて、思考がうまく働かねぇよ。


「で、どこ行くんの?」


レナは俺の肩から上目遣いで尋ねてくる。可愛い


「露店巡りかな。ルシアやノアにはアクセサリー買ったけど、レナはまだだしな」

「可愛いの選んでよ」

「任せとけって」


そう言うとレナは俺の肩にもたれかかった。


甘い薫りが鼻孔を燻る。ルシアともノアとも違う甘い薫り。


俺はそれを感じながら、目的の場所までゆっくりと歩いた。











「意外だね、レンヤくん達を尾行しないなんて」


お洒落なカフェで軽食をとっていると、ノアが言った。


「そりゃあね、尾行したってつまらないもの」

「……本音は?」


「……二人のイチャつくとこ見たくないのよ」

「言えてるね」


尾行してどんなことをしているのか知りたい気持ちはあるが、それ以上に二人が楽しくしている方がよっぽど苦しい。


「ねぇ、これからどこか行く?」

「ん…そうね…」


ルシアは少し考えるが、何も浮かばない。


いつもはこういう時、レンヤが決めていたので、何をすれば良いか分からない。


「あはは、ルシアちゃんも一緒か〜」

「一緒って、ノアもしたいことないの?」

「うん」


ノアは頬を摩りながら応えた。


「ん〜〜本当に何しよ…」


ルシアとノアは考えたが結局答えは出ず、ずっとカフェで適当に話していた。









「これどう?」

「……次」


「これは?」

「……次」


「これなんか良くない?」

「次」


「これ凄くーー」

「次!」


「あ〜!」

「次!」


「ってなんでなの!?」


レナは悲鳴をあげた。


現在俺達は洋服屋にやって来ており、レナの試着をしているのだが…


なんせ、レナは服のセンスが全くと言っていいほどない。


これ可愛い〜と言いながらとってきた服が全身虎柄のタイツだったり、なんかおっさん臭い服だったり、パジャマだからといって持ってきた物がキリン柄でかつ頭の上に1メートルからいのキリンの首と顔がついてるものであったり…(どうやって寝る気!?)まぁ、とにかくセンスがない。


「これとこれにこれを合わせる感じでいいんじゃないか?」


俺は何となくで、服を選んで渡す。


「ん〜どうだろ?」


レナはイマイチみたいな感じで受け取って、カーテンを閉めた。


数分後、再びカーテンが開いた。


「…どう?」


「お…おう」


黒のニットに黒いなんていうの?ジャケット?みたいなのを着せ、下は茶色のスカート。そして、さっきちょろっと買った、ネックレスがピッタリと合っている。


「……え…どうなの?」


俺は我ながら良いセンスだと感心していて、少し言葉を失っていた。はいはい、すみません…嘘ですよ。レナが余りにも似合ってたから言葉失っていただけですよ!


「…めっちゃ似合ってる」

「そう、かな?」


そう言いながら照れてるのか、嬉しそうにはにかんでいる。


付け加えて言うなら、さっきまでレナの服を見て、売るためだから「に、似合ってますよ…」と歯切れの悪く褒めていた店員が「ほぅ〜〜」と感嘆を漏らしているくらい凄いのだ。


「じゃあこれお願いします」


俺はさっさとお会計を済ます。結構良い値はしたが、その分見返りが大きいと思えば安いものだ。


でも、ちょっとだけ…







ルシアかのノアに借りよ…






レンヤ  「金貸して」


ルシア  「はぁ?何買ったのよ?」


レンヤ  「レナの服」


ルシア  「ふ〜ん。次は私と行きなさいよ」


レンヤ  「言われなくとも行くわ。今日で服屋の良       さが分かったからな」


ルシア  「後、お金だけど…全部レンヤに預けてなか       ったっけ?」 


レンヤ  「・・・え」 

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