朝の出来事
「朝か…」
程よい眩しさの日差し、鳥の囀り、小さな雲が数個青い空にぷかぷか浮かんでいる。
とても、とても清々ふぁ〜あ…眠い。
結局一睡も出来なかった。
三人が凄くくっついてくるし、しかもそこで小競り合いもするし……ある意味今夜はねかさないからな、だったな…
途中から寝ながら抗争してたのか、スルリと間を抜けてもしてたので、ラッキーと思いながら眺めてたのだが、寝る場所がなく、壁に持たれて寝ようとした。が、硬くてなかなか寝れず、今に至る。
「寝てたらこんなにも可愛いのにな」
俺は三人の顔を覗こんでほっぺをクリクリする。ぷにぷにしていて気持ちいい。
「…………で、」
俺は隣で俺の膝で寝ている奴を見る。
「お前誰?」
問いかけるが、爆睡しているのか全く起きない。
(起きてから聞くか…)
というか、いつからいたんだ?俺寝てなかったのに気付かなかったな…
俺は少しかがんで顔を見る。
うん、可愛い。茶髪のショートヘアで肌はきめ細やかく、ぷるんとした唇はなんとも魅力的…じゃなくて、知らない人だ。
ふぁ〜あ、眠い…
俺は大きな欠伸をする。
「…………」
「おわっ!」
ちょっと目を離したら、何故か眼の前に知らない人の顔があって、大きな瞳で俺を見ていた。
「………フフッ可愛い」
謎の美女はニヤリと笑うと、顔を近づけてくる。
「……お、おい」
俺は少し後ろに下がり、倒れる。しかし、謎の美女はそのまま俺の上に乗りかかる。
「逃げなくていいのよ」
謎の美女は艶めく声を耳元で囁く。そして、俺の唇を塞いだ。
なんだか甘くてとろけるキスだ。
そして、謎の美女は服を脱いだ。美しい体が露わになる。
そして、そのまま……
「……はっ!?」
俺はガバッと布団から出た。俺は普通にルシアとノアの間で寝ていた。
「……夢か…」
あんなリアルな夢なんて久し振りに見たな。
「……ん、起きたの?」
眠そうにルシアが起きた。
「…お、おう」
夢でも何故か気まずく、申し訳ない気持ちになる。
「ねぇ、こっち向いて」
「ん?ッ!」
ルシアの唇が触れる。
「……おはようのキス」
俺の顔が熱くなるのが分かる。ルシアも恥ずかしかったのか、耳が真っ赤だ。
「と、取り敢えずノア達起こすか」
俺は隣にグッスリねむっているノアを起こそうと、ゆすろうとするが、ルシアがそれを止めた。
「まだよくない…?」
「お…おう」
なんか、今日のルシア……積極的!
俺はそっと手を伸ばす。
「はんっ♡」
モニュモニュ…。
「そこ…だめ♡弱いから…んっ!」
ルシアは身悶える。顔も紅くなっている。
「可愛い」
俺はキスをする。
すると、両肩にずっしりと重みがかかる。
「「ねぇ、何してるの…?」」
俺は恐る恐る後ろに振り返ると。怒ってます感満載の二人が立っていた。
取り敢えず俺は「すまん」とだけ謝っておいた。




