修羅場?
「………やっと帰ってきたのね」
もう12時も回っているが、ルシア、レナは起きていて俺たちの帰りを待っていた。
「ああ」
ルシアはジーッとノアを見る。ノアは少し顔を赤らめてルシアと目を合わせない。
少し経ってからノアはチラリとルシアを覗き、申し訳無さそうなそんな表情をする。
「はぁ、これはこれで複雑ね」
「え?どういうこと?」
唯一なにが起こってるか分からないレナはキョトンとしている。
因みに俺はというと…了承はあるといえども気まずいことこの上ない。
「と、取り敢えず、もう遅いし寝ようぜ」
俺は話を逸らすように言った。
(な、なぁ)
暗く静まり返った部屋で小さく隣に声を掛ける。
(暑いんだけど)
ルシアとノアが両サイドから抱き着かれて、色々な感触が伝わってきて良いのだが、流石に暑い。
(いいじゃない)
(くっつけていいよね)
二人は全く言うことも聞かず、更にぎゅぅ〜っと近づいてくる。
(いや、まじで、暑くて寝れない…)
(じゃあノアがどきなさいよ、後からなんだし)
(ルシアちゃんは前からやってたんでしょ?代わってよ)
(嫌よ、私の定位置よ)
(ずるい、私も)
そう言ってぎゅぅ〜、ぎゅぅ〜っとモゴモゴと動かれる。摩擦熱やら発生して、もう暑すぎ…
(((……っ!?)))
急に布団が捲られ電気がパッと点いた。
「……ねぇ、何やってるの?」
レナが困ったような顔をしながら覗き込んでいた。
俺は呆然として手で顔を覆い「……レナと寝る」と言った。
(ア…アハハ、急にどうしたの?)
暗くて、よくわからないが何故か緊張しているように感じる。ルシアとノアは今日はどちらも離れて寝るように指示して、今不貞腐れている。
(……なんでずっとこっち見てるんだ?)
レナがずっとこちらを大きな目で見つめているのが不思議で尋ねた。
(え…、あ、いや…)
レナは言われて恥ずかしくなったのか、寝返りをうって俺と同じ向きになる。
俺がかなり最低な奴感が出ているが、これは仕方ない。面と向かってだと話せないしな…
(な、なぁ…レナ)
(ん…?何…?)
覚悟を決めろ!俺!
「レ、レナは俺のこと…好きか?」
俺は勇気を出して言った。
少しの間レナは無言だった。
そして、くるりと寝返りをうって俺をまっすぐ見た。
「……その……す、好き…よ」
「……お、おう」
しっかりと見つめられての告白が恥ずかしくなって、体が熱くなる。
「じゃ、じゃあ……」
「何やってるのよ!」
大声と共にまた布団が吹き飛ばされる。
結果てんやわんやで朝まで続いた…




