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再会




王邸の中でもトップクラスの豪華さを誇る部屋に一人の女性が紅茶を片手に優雅に佇んでいた。


彼女の名前はブルーム・アリア。この国の王女である。



トントン


扉をノックする音が聴こえる。アリアは直ぐにメイドに指示して紅茶の準備をさせる。


ガチャリと扉が開いた。


「久しぶりね、ノア」

「…うん、アリア」


扉を開くと、かつての友人であるノアが立っていた。


アリアはノアに椅子に座るよう促す。ノアもそれに従うように豪華な椅子に座る。


アリアはメイド達に二人っきりにするように指示する。


「……で、あの事件はどっち?ノアの計画?それとも本当に賊?」


メイド達が全員出ていくのを見計らってから尋ねた。


「半々…かな?」

「半々?」


「うん、さらった人は結婚式のちょっと前に知り合って、私を独断で助けてくれたんだ……」

「そう、優しい人で良かったわね」

「うん…」


ノアは元気なさそうな声で頷いた。


「……どうしたの?元気ないわね」

「う、うんうん、大丈夫だよ」


「……そう」


アリアは訝しくノアを見たが特に詮索はせず、頷いた。


「今はどんな暮らしをしているの?」

「…色々な国をぶらぶらと旅している感じかな」

「へぇ〜楽しそうね」

「うん…」


「ーーーそれで、王女に戻る気はあるの?」


急に真剣な顔つきでアリアが尋ねてきた。


「…………」


しかし、ノアは答えることは出来なかった。以前ならば直ぐにノーと答えるのだが…


「……まぁいいわ」


アリアは紅茶を一口飲む。納得はしていなそうに見えるが、これは保留となった。






トントン


しばらく、過去のことを雑談していると再びノックの音が聞こえた。


そして、クメが「談笑中失礼します」と言って入ってきた。


「どうしたの?」

()()の勇者様御一行が挨拶したいと」

「そう…」


アリアはちらりとノアの方を見る。ノアはコクリと頷き了承する。


「じゃあ少し…」

「その必要はございません、こちらまで来て下さっています」

「そう…なら呼んで」


そう言われるとクメは一度部屋を出た。


「ごめんなさいね」

「うんうん、大丈夫」

「そう言ってくれるとありがたいわ」


丁度、再びノックの音がして扉が開いた。


そして、クメと共に9人のメンバーが入ってくる。


「お初目にかかります聖剣の勇者、アルマです。この度は面会の時間を頂きありがとうございます」

「問題ないわ、それで何の用?」


アリアは手短に説明するように言った。アルマは少しだけ驚いて、話を続けた。


「…魔王の動向です。ここに来る途中かなりの魔族がいました。ですが、全員攻めようというよりかは何かを観察していて連絡だけを取っていたように思えました。もしかしたら今回の龍生祭で何か起こるかもしれません」

「そう、クメ護衛を増やすように」

「はっ」

「こちらも注意を最大限に払いますので」

「ありがとう」


魔王…か、レナちゃんのことじゃないよね?最近レンヤくんが倒したとも聞いたし…


何か嫌な予感がする…


少し考え込んでいると、不意に誰かに抱きつかれた。


「………懐かしい匂いがする」


黒髪の女の子で何故か私の胸でスーハー息を吸っている。


「あ、あ!!し、失礼しました!」


もう一人の黒髪のしっかりしてそうな女の子がその子を引き剥がして抱きかかえる。


「本当にすみませんでした!」

「大丈夫ですよ」

「ほら、雫も謝って」

「……でも、」

「でもじゃなくて!」


結局、しっかりとした子が頭を無理矢理下げて謝らしていた。


勇者パーティーも結構大変なのかな?


「アルマ達は泊まるとこあるのかしら?」

「いえ、これからとる予定です」

「なら、泊まっていきなさい。明日も早いですし」

「え!?いいんですか?」

「ええ、クメ」

「はっ、」


クメはメイドに話しかけて、泊まれる準備をさせる。


「勇者様方はお食事は?」

「まだです」

「分かりました、用意させます」


「ノアも食べる?」


アリアがヒソヒソ声で尋ねてきた。


「うんうん、でもデザートくらいなら」

「ふふ、今食べたじゃない」

「甘い物は別腹だから」


そう言ってふふっと笑った。


「そう言えばそちらの方は?」


アルマが二人の楽しそうな会話を見て尋ねた。


「お初目にかかります、ミザリー・ノアです」

「アルマ・テヘペロスです、よろしくお願いします」


握手を交わした。








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