ルシアとのデート
「………」
「………」
………デートって何すればいいんだ?
俺達はしたこともないデートで緊張して、一言も会話が出来ていなかった。
たまに、痺れを切らして何か言おうとするとそう言う時に限って声が被っしまい、また無言になる。
「なぁ、あそこの店入ってみるか…?」
「う…うん」
何かないかと店を探していたところ小物が売ってそうないい感じの店を見つけた。
中に入ると、キーホルダーや財布など色々なものが売っていた。
「何か欲しいものあるか?」
俺達は色々と物を見合って、結局お揃いのキーホルダーを買った。一応、念の為他のやつらのためにもこれとは別にお揃いで色違いのキーホルダーも買った。
「次どこ行く?」
「その前に…これ」
「え?」
俺はある箱を渡した。
これはこの店のではなく、ちょっとだけ店を出たときに買った物だ。
ルシアはその箱を開ける。
「……イヤリング?」
そこにはちょっとしたイヤリングが入っていた。
「プッ、フハハハ〜」
ルシアはそれを見ると何故か大笑いした。センス悪かったのか?
「ちょっとトイレって言った時、これを買ってきたのね」
「あ、ああ」
俺は恥ずかしくなって頭をかきながら少し俯く。
「ねぇ?」
ルシアは少し顔を横ににして
「似合う?」
と言ってきた。
イヤリングもそうだが、ルシアの行動が可愛いすぎた。
「あぁ、とっても」
俺達はまた恋人繋ぎをして露店を巡った。さっきのようなぎこちなさは残ってはおらず、楽しく過ごせた。
「そう言えば、なんでイヤリング渡したとき笑ったんだよ」
「半分はレンヤもこういうことするのねって思うと笑いが堪えきれなかったのよ」
「何じゃそれ…ん?半分?」
そう言うと、ルシアは何かを取り出した。
「はい」
そして、それを俺に渡した。
「何これ」
「開けてみて」
俺は小さな箱を丁寧に開封する。
「……フハハハ」
俺は箱の中身を見て笑った。俺はそれをつけてから
「似合うか?」
顔を横にして尋ねた。耳にはキラリと輝くものが付いていた。
「普通ね」
「そこは似合うって言えよ」
俺達は見つめ合って笑い。そっとキスをした。
「いないですね〜」
イヴは人混みを掻き分け探すがレンヤは見つからない。
「まぁいいんじゃない?それにそろそろ始まるでしょ、試合」
レナは会場の方を覗き込みながら言った。
会場には8校の生徒達がそれぞれ5人ずつ並んでいた。その姿にはランガやレックス、リディアなどの姿も見える。
「……あら?私達のところは4人しかいないわよ?」
「そうですね…一人休んだのでしょうか」
こんな時に誰が休んだのか疑問は尽きないが、そうこうしているうちにトーナメントが発表された。
「……なかなか良い組み合わせですね。上手くいけば決勝までいけそうです」
イヴが冷静に分析をして呟いた。
「ふ〜ん、でもイヴ見てあれ」
レナはトーナメント表の隣りにある名前欄を指差した。
「なんですか………っ!?」
イヴは名前欄を一つ一つ見ていくと、あるところで目がピタリと止まった。
名前欄には先鋒誰々と書かれており、それぞれ先鋒なら先鋒と副将なら副将と戦うようになっている。
「どうしてっ!?」
私達の学園の大将にはイヴ・クライネス
ーー私の名前があった。




