たまたま一緒の道になっただけです
(ねぇ!なんで付いてきてるのよ、彼女)
(さ、さぁ?さっき帰るって言ったのに…)
俺達はイヴを説得して、帰るように促した。イヴもそれを受け入れて帰ったはずなのだが、確実に付いてきていた。それも睨みながら。
「イヴ、見えてるぞ〜」
「ッビク!た、たまたま私もこっちに…」
イヴはあくまでも偶然を装っているが、バレバレだ。
「もう一緒に行こうぜ」
「ッ!!」
(ちょっと!)
(いや、もう仕方ないだろ…流石に一人でこのままも危険だし…嫌か?)
(い、嫌よ)
(なんで?)
(だってあの子……やっぱりなんにもない!)
そう言いながらルシアは抓ってくる。絶対なにかあると思うが詮索はせず、イヴを誘った。
イヴはしょうがないですねとかいいながらも嬉しそうにこちらにやって来た。
「………狭いな」
前からのテントを使ってたは良いが、5人となると大分狭くなった。
「レンヤ作っといて」
「そうだな」
「私も手伝います」
「え……?」
イヴが手伝うというとレンヤはキョトンとした。
「あれ?まずいこと言いましたか?」
俺はイヴの手を掴む。
「流石だなイヴ!よーく、分かっているな、うんうん!」
イヴは急なことで戸惑っているが、俺は猛烈に感激している。
今まで、全部、オール全て俺だけで作ってきたんだ。俺だけで!
でも、このイヴは手伝ってくれると!いや〜、流石優等生。
「あ、そう言えばイヴに言わなきゃならないことがあったんだ」
「はい?なんですか?」
「ということで、緊急会議を始める!」
「え?何が起こるんですか?」
イヴは周りを見るが、ルシア達は誰も何も動かない。
「………空気重くない?」
「「「別に!」」」
何故か三人は息ぴったりに答えた。
「やっぱ、緊急会議なし。裸の付き合いが大切だな」
「え……それって」
イヴは少し顔を赤らめる。
「女子全員で風呂入ってこい!」
「………ですよね〜」
何故かイヴは落胆して言った。
「ル、ルシア先生はいつから先生とお知り合いに?」
「ルシアでいいわよ。もう先生でもないし」
「じゃ、ルシアさんで」
イヴはよそよそしくそういった。
「……そう。それで、レンヤと知り合ったのだっけ?だいたい1年半くらい前よ」
「へ、へぇ~そうなんですか…」
会話が続かず気まずい雰囲気が流れる。
「………あんた、魔王は平気なの?」
「え?魔王?そりゃ…好きではないですけど…?」
「ふ〜ん、因みにレナは魔王よ」
ルシアは少し悪い笑みを浮かべて秘密を暴露した。
「え?レナ先生が…?」
「ルシアの言うとおりよ。あと私もレナでいいわ」
「…………そう、ですか」
怖がってはいけないと分かっていても震えが出てしまう。
「大丈夫よ〜」
ノアがイヴを抱きしめる。
「レナちゃんが魔王でも全然怖くないよ。あ、私のこともノアでいいよ」
「……ノアさん」
「それにしてもルシアちゃん、意地悪しすぎだと思うけどな〜」
ノアはルシアに抱き着いた。
「なっ!なによ、べ、別に!」
「胸の大きさが負けてるからって意地悪は良くないよ?」
「な、な、な、!」
ルシアはそっとイヴの方を見る。ノアやレナ程大きくはないものの、シッカリと付いている。
「余計なお世話よ!」
ルシアは湯船から飛び出して行った。
「緊急会議を始める」
「「「「…………」」」」
んー、なんで風呂に入る前より気まずさが上がってるんだろう?
特にイヴとルシアとの間に。ルシアが何故か早く上がってきてからずっと不貞腐れているし。まぁ、いいか
「え〜、まずイヴ、魔王は好きかね?」
「あ、レナさんが魔王ってことですよね?」
「あれ?教えてたの?」
言ってよ〜。一番危惧していた問題だったんだから〜
「じゃあ俺が異世界人ってことは?」
「………?異世界人?」
これは言ってなさそうだな。
「そうそう、ルシアが俺をこの世界に召喚したんだ」
「……そうだったんですか…」
「んで?後なんか秘密あったけ?ノアが王女だったくらいだよな?」
「「王女!?」」
ここにはイヴはもちろんのことレナも驚いていた。
「え?レナちゃん知らなかったけ?」
「うん…初耳だわ」
「じゃあなんでノアさんは今ここに?」
「………ま、まぁそれはいいんじゃないかな?」
何故かノアは顔を真っ赤にして誤魔化した。ルシアはそれをジト目で見ていたが、俺の視線に気がつくと何故か舌を出してべーっとしてきた。
最近ちょっとみんなの様子がおかしい気がするんだよな…
レンヤ (毎度思うけれど、風呂覗きたい…)




