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別、れ?



帰りの馬車、俺は爽快な気分で揺られていた。


やっぱり、酔い止めを飲んでから乗る馬車は違うねぇ〜


そんな俺とは対照的に暗い表情をしているイヴ。


「おい、どうした?顔色が悪いぞ?酔ったのか?酔い止めならいくらでもあるぞ?」


俺は大量に買った酔い止めを見せる。


が、イヴは何故かなにも言わずただ首を横に振るだけだった。


「………?」


(ねぇ、先生)


リディアが俺の膝をとんとんと叩いて、小声で話しかけてきた。


(先生何かイヴに言った?)

(いや?何も?)

(そう…)


やはりリディアもイヴの様子がおかしいと思っていたようだ。


「そろそろ休憩しますね〜」


若い御者が言った。


馬車に乗っていたレックスらは外に出た。リディアは何故かランガを無理矢理外に連れ出していた。告白でもするのか?


こうして、馬車の中には俺とイヴだけになった。


俺も外に出ようとすると


「……先生」


イヴが声をかけてきた。


「どうした?」


俺は馬車の外に出るのをやめて、もう一度座り直す。


「………先生は教師辞めるんですか?」

「ッ!………昨日の聞いてたのか?」


イヴは俯いたまやコクリと頷いた。


「……そうか」


一番慕ってくれていたイヴにとってはかなり辛いことなのかもしれない。


「教師やめたら何をするんですか?」

「……適当に旅でもしようかと」

「………そんなことで…」


イヴは何か呟いたが小さすぎて聞き取れなかった。


「……修学旅行が終わったら出ていくんですよね?」

「あぁ、そのつもりだが…」


「じゃあついていっていいですか?」

「……お前、推薦はいいのかよ」


イヴが武闘祭で優勝するのは…なんとか祭で活躍して推薦をもらうための筈だ。


「それはもう、どうでもいいです」

「はぁ?なんで…」

「先生がベリアナを倒したからです」

「え……?」


「私の目標はどうであれ、念頭にはベリアナを殺すことがあったんです」


そういえば、たしか妹がベリアナに殺されたって言ってたな


「だから、もう推薦なんか要らないんです」

「………そうか」


俺がイヴを連れて行くのは簡単だ。だけど、ルシアとかも居るしなぁ〜。それに親御さんのこともあるし…無理だと思うんだけどな…


「それで、いいですか?」


イヴは俺の顔を見てはっきりと言った。


「………駄目だ」


俺は目を逸らして、答えた。


「ま、そうですよね」


何か吹っ切れたようにイヴはいつも通りの調子に戻っていた。


「その、すまん」

「いいですよ、まぁ、見ておいて下さい」

「あぁ」


ん?見ておいて下さい?どういうこと?


意味はよく分からなかったがイヴがまた元気になったのでそれはそれで良しとしよう。










「この街ともお別れか…」


俺達は一度家に帰ってから準備を整え、また街に戻った。


学校に辞表を置きに行くためだ。


幸い誰も学校にはいなかったのでこっそりと侵入して、校長先生の机に封筒を置いきた。


「何しんみりしてるのよ」

「はぁ…ルシアは感性ていうものがないのかよ」

「はぁ!?あんたにもないでしょ」

「いや、俺はあるわ!今が現にそうだろ」

「それなら私だってあの食べ物が食べられなくなるとかあるわよ!」

「それは食い意地だろ」

「はぁ?」

「まぁまぁ二人共、夜なんだし…」

「そうよ、静かにしましょ?」


いつも通りルシアと揉めて、ノアとレナに止められる。


街の門に近付くと門の隣に俺達と同じように旅をする人なのか大量の荷物を持った人がいた。


なんか、あの荷物も一人で抱えるとか大変そうだからアイテムリングでもあげようかな?とか思うが所詮他人なので関係な……


と、そう思っていたらその旅人はこちらに近づいてきた


「先生!」


「え…?」


なんで、俺が先生だったって知ってるんだ!?


そう思うと、旅人の帽子がとられて、


「はぁ!?イヴ!?なんでここに!?」

「奇遇ですね、私も今から旅に……」


イヴは俺の周りにいる、ルシア達を見回して、言葉が詰まった。


「な、なんで、レナ先生達がいるんですか?」

「一緒な旅するから…」


そう言うとイヴは涙目になって


「絶対付いて行くから!」


と叫んだ











レンヤ (なんだこの封筒?……ま、いっか)



ーーーイヴの退学届

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