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勝者



「決着〜!!勝ったのはAクラス〜!!四天王同士の決着はまさかのドロー!しかし、Aクラスの実力が他のBクラスの実力を上回っていた!最後に勝ち残ったのはギルバードだ!」


唯一残っていたAクラスのギルバードは手を振りながら舞台を降りる。


「この結果!優勝はAーー」


「ちょっと待った!!!!」


優勝のアナウンスをする前に俺は大声をあげる。


会場はざわめく。Eクラスの生徒も同様にどよめいている。イヴもこちらを見ている。視界の端では教頭が激怒しているのも見えるが…まぁそれは今は無視しよう


「え、えーっとどうしましたか?レンヤ先生」


放送をしている生徒も困惑気味に尋ねる。


「いや〜、ねぇ?Aクラスが試合を放棄してくれて嬉しくてね」

「は?」


俺はどこからか持ち出したマイクで話す。


「いやいや、そこにいるじゃん、うちの生徒が」


俺は会場を指さす。


「は?何を言ってーー」

「カイトー!出てきていいぞ!」


俺はある生徒の名前を叫んだ。


「え?誰も出てこないんですけど?」

「ん?………おいバーク、ギルド、掘り起こしてこい」


「えぇ〜」


二人は会場に登って、あるところを掘り起こす。するとーー


「あ、コイツ寝てやがる」

「呑気だな」

「おーい!起きろ!」

「んえ?あ!そうだ試合…」


穴からひょっこりとカイトが現れた。


「なななんと!!まさかの舞台の中に生徒が隠れていた〜!これはどうしたことでしょう!?」


観客達はどよめき、あまつさえ先生方もどよめいている。


「じゃあ、結果はどうですか?放送の生徒さん?」

「えーっと、場外にでたギルバートは失格、つまりEクラスの優勝……?」


その言葉に観客は一斉に静まり返る。


が、直ぐに


「ブーー」

「せこいぞ!」

「そんなんで勝っていいのかよ!!」


と罵倒の嵐が降り注いだ。


「だーっ!うっせぇ!こうなることは分かってたよ!」


俺はマイクで大音量を鳴らして、観客を静まり返らせる。


「てことで、それぞれのクラスから代表1名選べ!そして、競技は……魔術でどうだ?これで優勝したクラスが優勝!どうだ!文句あるか!?」


一泊の静寂の後、盛大な歓声の渦が起こった。


「よしっしゃ、決まりだな」


俺は遠くにいるEクラスを見る。


(後はお前ら次第だな…)


俺はマイクをおろして、怒られるために教頭の元へと歩いた。



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