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武闘祭、開幕!!



「スリーストライク!バッターアウト!」


審判の大きな声と共に大歓声が上がる。


いよいよ武闘祭が開幕したのだ。


最初の競技は野球。ピッチャーランガを中心としたE組は……今、決着を期した。


「流石だな、四天王」

「ランガ様カッコイイ」


そんな声があちらこちらから聞こえる。そう聞こえる通り、我らE組は野球部門では優勝を果たしたのだ。


ランガはまさかの全ての試合ノーヒットノーランを達成し、全打席ホームランを打っていた。


「ヤバすぎだろ…」


流石にこんな結果は予想もしておらず、ただただ、ランガの凄さについて再認識しただけだった。



「次はお前らの番だな」


リレーのメンバーを見る。皆緊張をしている。


「お前ならやれる。あんだけ練習したんだから、な!行ってこい!」

「「「はい!」」」


リレーのメンバーはしっかりと構え、堂々と歩き出した。


「頑張れ」


俺は小さな声で応援をした。





「位置について、よーいドン!」


魔法が放たれると同時に一斉にスタートダッシュをした。


最初の走者のアレンはかなり好調な滑り出しを見せ、3位(5クラス中)で次のマコにバトンを繋いだ。


「よし!!完璧なバトンパス!」


流れるようなバトンパスは一気にクラスを一位に踊りださせた。


「嘘だろ」「なんで?」のような歓声も聞こえてくる。


すぐに抜かされて、2位になるがそれでもバトンパスをするごとに一位になる。


そして、続くこと5回、ついに首位をキープした。


「イケる!イケるぞ!」


E組の歓声もより一層大きくなる。


そして9番ミナにバトンが移……


カランコロン


ギリギリを攻めすぎたせいかバトンが落ちてしまった。


クラスの応援が一斉に静まる。が、直ぐに「頑張れ」「まだイケる」という声が上がる。


(良い、クラスになったな…)


これで一気にクラスは最下位に、それでも諦めずに最終、アンカーエーミールにバトンをつなぐ。


「おい、あいつ!」

「速い!」


予想外のことにエーミールの脚力は思っていた以上に強かった。


「いけーー!!」


アンカーは一周。その間にどんどんと4位との差をつめ、抜かした。


「おおぉー!!!」


E組の歓声が湧く。


エーミールは尚もいっそう足を速め、3位との間を詰める。


「行けぇえ!!!」


クラスのメンバーは立ち上がって前にのめり込む。


ゴールまで残り10mほど。ここまで来たら最後の意地だ。


「「いけぇええ!!!!」


クラスと走者の心は一つになった。結果は当然決まっている。


「逆転だ!!!!」


クラス中が飛び跳ね上がって喜びを露わにする。


結果は3位。大健闘だ。



「ごめ〜ん!バトン落としちゃった!」

「ごめん」


バトンを落としたミナとシリウスは謝る。


「しょうがないよ、それにエーミールくんが凄かったしね」


クラスの生徒は責めることは一切しなかった。


「う、うん、そうだね…」


ミナは元気なさそうに振る舞う。


「どうしたの?」

「あ、いや、何でも、ちょっとトイレ」


ミナは一人、抜け出した。


「頑張ったな」


ミナがトイレに向かっている途中で俺は声をかけた。


「う、うん。合計最下位だったのに3位になれたからね」


ミナは俺の方は見ずに答えた。


「……そんな顔をするってことは努力した証だろ」

「…っ!!」


ミナは一瞬ピクリとして顔を俯かせた。


「努力すればするほど負けた時、失敗した時の悔しさは大きくなるんだ」

「……」

「だから今は泣いてもいい。けどな、仲間のことは応援しろよ。お前がいてようやくE組なんだから」

「っ!!……う、うぅっ、ぅ」


俺はそっと頭を撫でて、俺はイヴの元に向かった。


あることを伝えるために




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