野球
「全然決まってねぇーじゃねぇかっ!!」
レックスが声を荒らげて怒鳴った。
「ノンノン、話は最後まで聞こうね?」
「はあ!?」
俺はチョークを手に取り黒板に打順を書いていく。
「んじゃあ、えーっとランガとレックス、そいでリディアとイヴは前に来い」
「え、なんで?」
急に名前を呼ばれたリディアはポカンとした顔をする。
「んーとお前らはもう種目確定してるから」
「なんで!?」
「いや、前に希望用紙出しただろ?それで確定した」
「4人だけ!?」
「ああ」
「おい、」
いつも一言も話さないランガが珍しく声をかけてくる。
「んだよ、ランガ」
「俺は戦闘にしたはずだが?」
「………そうだっけ?まあいいじゃねぇか。優勝するにはこれが良いんだよ」
「ダメだ、戦闘にいく」
ランガは立ち上がって、俺の目の前にきて睨めつける。俺も負けじと睨み返して
「無〜理〜!どうせあれだろ?他の四天王と戦うためだろ?無理無理、負ける負ける」
「何だと!!」
負けると聞いた途端にランガは俺の胸ぐらを掴んできて、今にも襲いかかりそうになる。
「まあ、どうしても変えたいなら戦闘で勝てたらいいぜ」
「あ?今からやってるやるぜ」
「おっと、相手は俺じゃないぜ?」
俺は両手を上げて降参のマークを示しながら言った。
と、その時ガラガラと教室の扉が開いた。
「セレナ先生にだ!」
「………え?私?」
急に指をさされたセレナ先生は戸惑いながら首を傾げた。
「はい、じゃあランガは野球決定ね」
結局ランガはセレナ先生と勝負はせず、渋々野球となった。
「んーじゃあ、後は行きたい人で」
「え、レンヤ先生、それで勝てるんですか?」
「勝てる」
セレナ先生は心配そうに尋ねるが、俺は堂々と答えた。なんてったって俺には秘策があるからな。
あとは適当に希望者を募って野球の人は決まった。




