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最強の装備

八百長


絶対に相手を勝たせるヤラセ。それをするために俺は今あるものを作っている。



「……よし、完成」


俺は額から流れた汗を拭う。


「何これ?鎧?」


ルシアが俺の部屋に入ってきて言った。俺の部屋の鍵はあれ以来潰れたままだ。


「ああ」

「お茶入れたけど……完成したの?」

「わー、強そう」


と、レナが丁度いいところに冷えた麦茶を持ってきてくれた。その後ろからノアが入ってくる。


「ふっふっふ、これは滅茶苦茶強く()()()装備だ!」


「「「は?」」」


みんなポカンとした表情をする。当たり前だな。


「どういうことよ?」

「それは取り敢えず外に出てからだな」


俺達鎧を持っては庭にでる。




「どうだ!強そうだろ?」


俺は鎧を着て見せる。


紺色が輝く鋼鐵の鎧。足先から頭までの全身装備。チョーヘビー。


「ま、まあ」

「う、うん」

「いや、普通にちょっと重そうな鎧にしか見えないけど?」


まあそんな反応だよな。だって今はまだただの鎧だもん。


「これでどうだ!」


俺は魔力を流す。すると


「?なんかレンヤくんの周りに凄そうなオーラが見えるけど……」

「そう!」


これに魔力を流すと鎧の周りから炎のマイクロ結晶がたくさん出てなんか凄いオーラがでてるように見えるのだ!


「……しょうもな」

「おい!ルシア!これだけじゃないんだからな!」


俺はあるところに魔力を注ぐ。


ピカッ


端からみれば黒くて見えない目の部分が紅く光った。


「どうだ!」

「「「は?」」」


今度は全員ポカンとしている。く~、これだけじゃ伝わらんか~


「よし、それじゃあちょっと待ってろ。あと後ろ向いて。俺の足音が聞こえたら振り向いてくれ」


俺はそういうと木の裏にゆっくり隠れた。



「なにかな?」

「さあ?」


ザッ


「あ、来たよ?」


ルシア達は振り替える。


ザッ


「す、凄いオーラ。なんか雰囲気でてるわ」


ザッ、


ふと、レンヤは止まった。


「「「?」」」


ピカッ!


目の部分暗くなっているところから片目の部分だけ紅く光った、そして更にオーラが強くなる。


「す、凄い!」

「なんか強そう」

「……まあまあね」


そのままレンヤの様子を見ているが一向に動く気配がない。


「どうしたのよレンヤー!」

「もう無理、これ動かすのめっちゃ大変。重すぎだろ」


しかもこの目の部分を真っ黒にするために黒いフィルムを貼っているため、ものは影のようにしか見えない。よし、脱ごう。


俺はあるところに魔力を流そうとするが、一度立ち止まる。


(あれ?そういや自爆機能をつけたような…ここに流したらパラシュート開いてこれが爆発するはず…つまりでれない!)


俺は焦った。この鎧はある部分に魔力を流すことででしか出れない仕組みにした、はず。しかも、こんなに苦労して作ったのに壊すなんてもったいない。


「なんででてこないのよ!?」

「………自爆機能搭載しちゃったかも」


ルシア達はそれを聞いた途端俺から離れていく。


「ちょいっ!」


俺は一歩に近づく。ルシア達は一歩下がる。


「ガシガシガシ」


「「「とっとっと」」」


「ガシガシガシガシガシガシ!」


「「「とととととと」」」


「いや何回繰り返すんだよ!」


俺は叫ぶ。







「ほんと人騒がせな」

「はい、すみませんでした」


俺は今現在、リビングのど真ん中で正座をさせられている。なぜかというと


「まさか、自爆装置をつけてなかったとはね...」


そう、あれだけ言っていた自爆装置をつけていなかったのだ。そういえば、最初つけようと思ってたけど俺の自制心が働いて結局つかなかったのを忘れていた。


そうとも知らずルシア達に約二時間も手伝ってもらって出たので現在みんなカンカンなのだ。


「まあ、いいじゃん。無事ならそれで」

「そういう台詞はこっちが言うものなの!」


ルシアはまた大声をあげて俺の肩を掴んで揺らしてくる。


カタン、カタン。


不意に俺のポケットから何かが落ちる音がした。


「ん?なによこれ?ボタン?」


落ちたのは赤い丸のスイッチだった。


(あれ?これってなんだっけ?なんか嫌な予感が)


「ルシアそのボタン、俺にーー


ポチ


ルシアは何の躊躇もなくボタンを押した。


ドガーーーン!!!!


「「「「え?」」」」


家の中から轟音が響き渡った。ついでに俺達は吹き飛ばされた。






「ワー、ソラガアカイ」

「ホントダネー」

「オナカスイタネー」

「ソダネー」


俺達は今海にいる。いわゆる黄昏っていうやつだ。


「おいっ!なんだこれは!?お前ら奇妙なまねをするんじゃない!」


前言撤回、ここは海ではない。夕日と海はプロジェクターを映しているだけだ。


じゃあどこかというと、


「はぁー、ノア~俺達が捕まったときのように権力を使って出れないのか?」

「無理だよー、だいたい私いまどうなってるか分からないし」

「顔うれてるんじゃないのかよ」

「んー、多分あんまり国交とかに出てなかったから知らないとおもうよ」


俺達は刑務所に入れられていた。


「おい、お前ら事情徴収だ」


俺達は一時的にろうから出される。


「で、何をやったんだ?」


怖い顔の警官がさらに怖い顔で尋ねてくる。まあかなり大きな爆発だったしな...


「.....自爆」

「は?ふざけてるのか?」


(至って真面目なんですー)


心の中で叫ぶが警官が怖くて声が出ない。


「でもまあどのみちお前らはもうこの街に..周辺の街には家を建てられないだろうな。それだからさっさとこの街から出て行け」






俺達はあっという間に街から追放された。


「明日って学校よね?」


レナがぽつりとつぶやく。


「....仕方ない。あの森にでも家を建てて、毎朝早起きをしていくしかないか」

「シゼン、バンザイ」


ルシアが心のこもってない声を出す。


俺は深いため息をついて、森の方へ歩き出した。


(はぁー、今夜は徹夜だな)










レンヤ 「何で押すんだよ!」


ルシア 「仕方ないでしょ!ボタンがあったら押してから考えるものなのよ!」



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