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問題です!

「えー、これから新任の先生達を紹介する。ルシア先生、担当は科学だ」

「よろしくお願いします」


「おいおい、めっちゃ美人じゃん!俺らの担任にならないかなー?」

「そうだなー」


「次にノア先生。担当は歴史だ」

「よろしくお願いします」


「おお!あの人もめっちゃ美人!しかもおっぱいも大きいし!」

「今年はいいね~!」


「次にレナ先生。担当は戦闘だ」

「よろしくお願いします」


「おお!あの人も美人!しかも戦闘!ってことはボディタッチも……」

「おいおい、流石に戦闘の先生だからやっちゃうと後で怖いと思うぞ……」

「………それもそうだな」


「えー、最後にレンヤ先生。担当は数学だ。」


誰も立ち上がらない。


「あれ?レンヤ先生?」

「おい!レンヤ先生は何してるんだ!」


急に教頭が立ち上がり、怒る。全校生徒もざわざわし出す。


「……ち、遅刻かな?まあ、えっと、E組の副担任もします」

「おい!奴はどこ行ったんだ!?まさか最初っからいなかったとかいうんではないだろうな!」

「え、え……と」

「居なかったわよ?」

「は!?」


ルシアが本当のことを言うと更に教頭は怒りだす。


「やっぱり彼を首にしましょう!この中途半端な時期に特別に雇ったのに遅刻とかありえないでしょ!」

「まあ、落ち着いて、とりあえず式を続けよう。話しは後だ」

「……っ!そうですね。失礼しました」


学園長が口を開くと、教頭はしぶしぶといった様子で食い下がる。


そのまま式は順調に進んでいった。が、結局レンヤが来ることはなかった。



ドシッドシッドシッドシッ!


バタン!


「学園長!やっぱり奴を首にしましょう!」

「…しかし…」

「来ないのはおかしいでしょう!奴はやってはいけないことをしたのです!首にして当然でしょう!」

「まあ、そうなんだが……もう少しだけ待ってみないか?誰もE組の数学担当と副担がいないんだ。君も嫌だろう?」

「…っ!まあ、あの問題児達は、そうですね…」

「てことで、もう少しだけ」

「っ!分かりました。でも、少しだけですからね!?」

「わ、分かってるよ」

「では、失礼します!」


バタン!


(ワシがトップのはずなんだが……)








青い空。風の匂い。春の温もり。

あ~野原に寝っ転がるって最高!なんかの式典とか退屈だし面倒くさいし。俺なんかいなくてもなんとかなるだろ、知らんけど。


今日は授業もないし、明日から本気だす!多分。


あー眠い。ちょっと一眠り……



「レンヤくーん!起きてー」

「んあ?あれ?ノア?」

「レンヤくんずっと寝てたの?教頭先生カンカンだったよ?」

「うそ、そんなに寝てた?まあいっか。明日謝ろ」


教頭ってどんな奴だっけ?面接いった時いたっけ?


「明日はちゃんと来てね?流石に急にどっかいちゃった時は驚いたよ」

「はははー、悪い悪い」


だって、だるいもん。しんどいもん。校長の話長いもん。


「とりあえず明日だな」











「奴はどうした奴は!」

「えーっと、一応来るようには伝えたんですけど……」

「今日は授業入ってるはずだろ!?なぜ来ないんだ?」

「さあ?」


教頭とかには一緒にすんでいることは伝えていない。だから、今日の朝レンヤが()()()来ていないことは伝えていない。


「多分授業には来ると思いますよ?多分」









「なあ、俺らの副担ってどんな奴なんだろうな」


一人の男子生徒が声をあげる。


「さあ、でもあの式に来ないくらいだから変わってるんじゃない?」


それに、女子生徒が答える。


「そりゃそうだろ。でもまあ、俺らには勝てないだろうな」

「当たり前でしょ?相手は数学教師よ?」

「そうだったなー!じゃあさ、俺達がどんな奴か教え込んでやろうぜ!」

「いいわね!」

「面白そうだな、俺にもやらせろ!」

「私も!」


クラスのみんなが騒ぎだす。


ガラガラ~


「おはようございます。皆さん」


一人の女性の教師が入ってきた。


「セレナ先生?副担は?」

「え……と、どうやら遅刻みたいで…」

「ちぇっ、つまんね」

「でも、多分数学の時間に来ると思いますよ?」

「そんなんでいいのかな?この神聖な学園で」







「先生来るかな?」

「もうすぐ授業始まるよね?」


どうやら、レンヤ先生はまだ学園にすら来ていないようだ。


「なあなあ、遅刻したら制裁できるんじゃね?」

「それだ!ぼこぼこにする理由はそれにしよう!」


やんちゃな生徒達はどうやって先生をボコるか盛り上がっている。


「制裁になる時間まで5」


カウントダウンが始まる。


4


3


2


1


ガッシャーン!!


チャイムと同時に窓ガラスが割れ、一人の男が転がって入ってきた。


「………セーフ!」


クラスは静まりかえっている。


ドタドタッ!バタン!


「どうかしました!?今ガラスの割れる音が……」


ガラスの割れた音を聞いたのか、セレナ先生が慌てて入ってきた。


「あははー、なんかボールが飛んできたみたいで」


男は平然と嘘をつき、いつの間にか持っていたボールを手元で投げる。


「あー、それで」

「いや、嘘だろ!普通に窓突き破って入ってきただろ!」

「………話は後で、授業始めまーす」


(((逃げた)))


「じゃあ早速テストな」


「「「……はあ!?」」」





時は遡って


「ヤバい、学校行きたくない」

「レンヤ!流石に今日は来なさいよ!首になるわよ!」

「授業もあるのよね?」

「あんなに合格喜んでたのに……」


いやー、俺の中のブームが過ぎたんだよね~。もうやる気ないし。


「もう、しらないわよ!」

「はいはーい、いつか行く」


そのまま俺は寝た。



てなわけで、


「遅刻だ~ーー!」


いや、俺だって行く気はあったんだよ?まあ、なんもすることないのに6時間目まで暇だから行きたくなかっただけでさ!


時計を見る


あと、3分


あー、無理。無理じゃん!間に合わないじゃん!


ようやく校門が見えるあと30秒。


あー!こうなったら窓突き破って入るしかないか!


「おりゃー!」


ガッシャーン!


入ったと同時にチャイムがなる。


「セーフ」


危ない危ない、授業初日から遅刻になるところだった。







    「見てみておか~さん。ニートがいるー」

    「こらっ!あんなのを見てはいけません!」


レンヤ  (………明日はちゃんと出勤しよ)

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