最終試練
少し残酷な場面が、あります。
「………っ!っ!なんで!なんで、拘束されてるのよ!」
ルシアは叫ぶ。見渡すと、ノアとレナも同様に鎖で拘束されている。
前を見るといつの間にかアルカトが現れていた。
「アルカト!なんでこんなことをするのよ!」
「は?僕は最初からこれを目的にしてたんだよ?油断させるために試練をやらせてたんだから」
「な、何が目的なのよ」
「ふふふふ、それはね――
君の体」
「!!」
ルシアは体が震える。
「でも、安心していいよ、君とやるんじゃないからね」
「じゃ、じゃあ何をするのよ」
「君達の体を乗っとるんだよ。そして、世界にでて世界を蹂躙する。これが僕の復讐さ!でもまあ、その前に遊んで落としてもいいか」
「あんたなんかに落ちるわけないでしょ!」
「それはどうかな?」
アルカトは私の体をジロジロと見る。
「うーん、強がりを屈伏させるのは面白いけど……体が貧相だね」
「は!?何よ!男はみんなクズね!何よ、あんな脂肪の塊なんかどこがいいのよ!だいたい、私だってもう少ししたら、大きくなれるし!」
「ルシア……それは遺伝だ。諦めろ」
「うるさいわね、レンヤ!あんたは黙ってなさい!」
レンヤに怒号を飛ばす。
は?レンヤ!?
「……………」
「………は?」
レンヤはしれっと、アルカトを斬る。アルカトは光の粒子のなって徐々に消えていく。
「ははは、君はあのワープの中心から少し避けたんだね?そうか、そうか気づかなかったよ。でも、残念ながらこれは僕の本体ではないよ。」
「だって僕はここにいるからね」
「レンヤ!後ろ!」
俺はアルカトから直接攻撃をくらい壁に激突する。
「ぐはっ!」
「ふふふ、弱いね。君には僕には勝てないよ」
煙があける。
「ほう、あの攻撃をくらって、立てるのか」
「当たり前だ。(エアバッグのおかげだけど)」
俺はもしもの時用にエアバッグを持っていた。それが膨らんで壁への激突を和らげたのだ。
「ふははは!気に入ったぞ!もう、君だけでいいか」
「はあ?なんの話だ?」
「体を乗っとる話だよ」
「………つまり、何が言いたい?」
「取引だよ」
うわー絶対ろくでもないものだろ。
「この仲間達を解放する代わりに君の体を要求する。」
「断ったら?」
「君の仲間達を人質に一人一人殺していく」
まあ、そうだよな。
「う、うん……」
「う……ん?」
ここで、ノアとレナが、起きた。いや、いつまでも寝てたんだよ
「ここ、は?」
「………!何よこれ!?」
「あー、アルカトが敵だったから、みたいな?」
ぐさっ!
「ぎぁっ!」
「どうやら交渉は決裂だね?返事が遅いから」
アルカトはルシアの肩を細い棒のようなもので刺した。
「なにしてんだ!」
「うるさいなー。ほらほら、泣きわめきなよ?痛いでしょ?」
「う、ぐっ!」
アルカトは立て続けに5本ルシアを刺した。急所は外して
「ぅあ!」
「てめえ!」
俺は怒りに任せ無我夢中でアルカトに突進していった。
が、平然と避けられ、鳩尾に拳を食らう。
「うぐっ!」
「うるさいなー、塵は少し黙っててよ」
そのまま蹴飛ばされる。
「流石にルシアちゃんだけだと、かわいそうだから公平にしなきゃね?」
続いてノアを刺す。
「っ!」
「おお、我慢する、ね!」
「っっ!!!」
「ほらほら!!」
アルカトは続けて5本ノアの体に棒を打ち込む。
「う、うぅ……」
ノアの目から涙がポロポロ落ちてくる。
「おや?涙が出てるよ?痛いでしょ?あきらめてわーギャー泣きわめきなよ?」
「っ!、だ、大丈夫、だ、から」
「へー、強いね」
続いてレナのとこに行く。
「やあ、魔王さん、どうなるかはわかってるよ、ね!」
「………………」
「あれ?痛くないのかな?」
「ふんっ、余裕よ」
「あ、ごめーん!さっきルシアちゃんとノアちゃんに刺したのは特別なやつだった!次からそれするね?」
アルカトは新しい棒を取り出し、それをレナに刺す。
「あぁーー!!!!!」
「あ、ごめーん。もっと強力なの刺しちゃった。長い間ダンジョンにいるとボケちゃうね?あ、僕がダンジョンだった。てへ」
「っ!い、痛くないから」
「そんなこと言っちゃってー、震えてるよ?」
グサッ!
「ぁああ!!!」
「ほらほら、もっともっと!」
「ぁああーーあ!!!」
「じゃあ次一周回ってルシアちゃ―――ぐはっ!」
アルカトは大きく吹き飛んだ。が、すぐに体を反転させ、きれいに着地する。
「お前が塵だ。黙って死ね」
「へー、言うねー」
刹那、剣と剣が交わる。
「おー、速い速い」
何度も何度も交差する。
「これじゃあ決着がーー
バン!
え?」
アルカトの腕に穴が開く。
バン!
次はアルカトの心臓に向けて放たれるが
パシッ!
「ちっ!仕留め損ねた!」
「ナニコレ?金属の弾?その変な武器で攻撃してるのか」
俺はすぐにアルカトの間合いに近づく。相手は剣を構えていない。
斬れる!
「ねえ?知ってる?
剣を持たなくても、魔法があればいけるんだよ?」
「……っ!」
ドカーーーン!!!
「よしよし、殺さないで手加減できたな」
「黙れ」
「ん?まだ立てるの?その怪我で?」
凄い生命力だな、やっぱり彼の肉体は欲しい。が、気を失うくらいの力の調整は難しいな。
まあ、死なせるのを覚悟で強めにするか。うまくいけば体が手に入りそうだし。しかも、今レンヤか立っている場所の後ろには彼の仲間達がいる。避けたらどうかはわかってるんだろな?
魔法を構築させる。
レンヤはまだ、うごかず、じっと立っている。どうやら立つことでさえ精一杯のようだ。これじゃあ避けるどころじゃないね。
「よく、頑張ったね?じゃあ、出来れば体は残っておいてね?『極炎』」
ドガーーーーン!!!
土煙が舞う、
そして、煙が晴れていくと
「何!?」
ルシア、ノア、レナの鎖が外れていた。
「こっから反撃じゃボケ!!!」
ルシア 「いつ、武器とか作ってるの?」
レンヤ 「暇なとき、だいたい話と話の間くらいに……」
ノア 「それは書かないの?」
レンヤ 「また、番外編で書く……かも」
レナ (なんの話?)




