仲間
「お、おいおい、る、ルシア!し、死んじゃった?ちょ、何すんだよレナ!」
「少し話そう?」
「ひぃ!」
私は一歩ずつ、レンヤに近づく。
「ちょ、ちょっと話し合うんだろ?なあ?」
「そうね」
「お、落ち着けよ、その、殺意が!」
「私は落ち着いてるよ」
「う、嘘つけ……痛!!」
私はレンヤの腕を切る。
「痛い、痛い!」
「それで―――
偽物どういうつもり?」
さっきまで痛がっていたレンヤは急に真顔になる。そしてニヤリと笑い
「…………くっくっくー、気づいていたのか」
「分かるわ、だって………」
顔が熱くなる。
「クハハハハハー!そうか、そうか、それは騙すのはきついねーまさか、君もとはね」
「え?」
「いや、なんでもないさ。」
「?」
君も?どういうこと?
「それって――
「その先はそのうちの分かるだろうね」
何が分かるのだろうか
「それより、貴方は敵?それともただの幻影?」
「………まあ、私はダンジョンの意志というものだからね。敵ではある。しかし、試練にクリアした者には味方となるだろう」
「………今のは試練?」
「ああ、そうさ。でもこれは第一段階に過ぎない。まあ、全員クリアしなければ次の段階まで、進めないんだが……一人が無理そうだな」
「え……、し、失敗したらどうなるの?」
「死あるのみだよ」
「え…………………」
一人が失敗しそう?だれ?
「あー、安心しなよ、クリアした者はしっかり帰すから」
「は?何言ってるか分からないのだけど」
「はて?」
「みんなで生きて帰らなきゃ意味ないでしょ!」
「……………」
「こんな私を、私を救ってくれた仲間を助けなきゃ」
「………それは無理だよ。これは仲間が分かるかのテストだからね。信じるしかないよ」
「そ、そんな……」
だれ一人として欠けて欲しくない。お願い、お願いだから。
「ノアはどうだ?」
「私は―――――――――
本物だったら良かったんだけどね……」
「は?」
「だって偽物でしょ?」
「い、いや、なんで」
分かるよそれくらい。
「レンヤくんは私に告白なんてしてこないよ。案外ヘタレだからね、レンヤくんは」
「そ、そんなの分からないだろ?」
「あと、気配としゃべり方もちょっと違うね」
「ぐっ!…………はあ、試練クリアおめでとう」
「試練?」
試練?どういうこと?
「とりあえずワープ」
「ねえ、あんた。レンヤより100億倍うざいんだけど」
「は?俺がレンヤだぞ?」
「それが違うのはとっくに分かってるのよ。最初に殴りかかった時から」
「いや、俺は……」
はあー、イライラする!
「貴方が汚いって言ったこのナックルはレンヤが私に作ってくれたものだけど?」
「そ、それは……そうだ、やっぱり俺が作ったのより―
私は偽物のレンヤに近づく。
「そうね、汚いかもね」
「や、やっと分かって」
「死の暴風」
「ぎゃぁーーーー!!!」
私は偽物のレンヤ消し炭にした。
「でも、それをバカにすることは許さないから」
「ちっ、ひどいよ。そんなことするなんて」
目の前に人が現れる。
「うるさい。さっさとレンヤの元に案内しなさい」
「それは出来ないな」
「そう…じゃあ」
私は魔法を構築する。
「無駄だよ、僕は何度でも復活するからね」
私は魔法構築を途中でやめる。
「じゃあ、どうすればいいの?」
「全員がこの試練をクリアすること」
「………………余裕ね」
「ほう、信頼が凄いね。でも残念だが、まだ一人気づいていないみたいだな」
レンヤね。じゃあ
「大丈夫よ。あいつは絶対なんとかするから」
「根拠は?」
「根拠なんかないわよ。直感よ。でも、絶対だから」
「そうか……………」
分からない。なんであいつがそんなに信頼されているのか。
「おい、どっちだ?」
「分かるわけないでしょ」
「こっちも道あるよ?」
「うーん………」
気づいている様子もないぞ。まあ、それはそれで、絶望の姿が見られるからいいんだが、あの信頼が分からない。
さっさとけりをつけるか。
私は幻影に命令を送る。
ーあいつを殺せとー
殺そうと、ルシアの幻影が動こうとするが
「?どうしたルシア?」
「え?いや、なんでもないわよ」
(気付かれた!?今の殺気で!?)
ノアの幻影とレナの幻影と、コンタクトをとる。
レンヤが前を見てる時に一気にたたみこむ。そうじゃないと逆に殺られる可能性がある。
今だ!!
レンヤが意識を前に向けた瞬間三人同時に襲いかかる。
パン!パン!パン!
「え?」
「がっ!」
「くはっ!」
ドサッ!
幻影が消えていく。
(な、何が起こったの?急に体に穴が空いて………)
チラッとレンヤの方をみると、物凄い形相でこちらを睨んでいた。
(バレてた!?いつから?)
こいつは気づいていないと思っていた。あいつらの謎の信頼は本当だったんだ。
ふふふ、これは、次の試練が楽しみだ。
「?どうしたルシア?」
「え?いや、なんでもないわよ」
あー、歩くの疲れた。どこまで続いてんだよ!遠すぎだろ!
それに!誰だよこいつら!?ルシアのまねとかひどいし!
ちょーと、要らんこと言っても魔法使ってこないし!あれ?こっちといるほうが俺の命って安全なんじゃね?
あ、ダメだ。しっかり俺を殺そうとしてる。全然安全じゃないな。
さてと、結局一度も使ってなかったあれを使いますか。
パン!パン!パン!
おー、やっぱ強いな銃は。ノアのところの国で作った以来
なんとかリングに入れっぱなしだったしな。この腕輪の名前なんだっけ?ツールリング?ちがうな……
俺は下を見ながら考えこむ。
あっ!アイテムリングだ!そうだそうだ、あーやっと思い出せた。
「ん?」
俺の地面が光出す。
ちょっと前
レンヤ 「あ!銃があるの忘れてた!おいおい、これがあれ
ば魔物とか余裕で倒せるんじゃね?」
ニヤニヤ
ルシア 「おかしなものでも食べた?」
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