緊急招集
「ビーービーー!!」
「なに!朝から!」
「何かあったのかな?」
その日、朝早くから警報がなった。
「レンヤ、これ何の警報って寝てるの!?よく起きないわね」
「レンヤくーん、起きてー」
「う、うん、取り敢えずアラーム消してくれ、うるさい」
「違うわよ、警報よ!」
「警報?」
なんかあったのか?
「お知らせします。今、魔王軍が襲撃してきそうになっています。冒険者の皆様は至急、広場まで集まってください」
「はーー、仕方ないな」
ルシアとノアはもう準備を始めている。
「お休み、他の冒険者に任せるよ俺は」
「何呑気なこといってんのよ!さっさといくわよ!これで、手柄を立てれば一生遊んで暮らせる大金が貰えることもあるのよ!」
「何をぼさっとしているんだ!さっさといくぞ!」
俺は目にも留まらぬ早業で準備を済ませた。
「は、早いねー」
ノアとルシアは呆れていたが俺は気にしない。
ガヤガヤガヤガヤ
「すげー人だな」
「そりゃあ、滅多にないチャンスだからね」
「ノアの国ではどれくらいあったんだ?」
「んーと、私が産まれてからは一度もなかったのかな」
結構珍しいことだな。
「皆、集まってくれてありがとう!先ほどのアナウンスのように今現在、魔王軍がこちらにむかってきている。皆には、国の防衛と魔王軍と戦ってほしい!」
そんなの防衛一択だろ。なんで、前線で戦わなきゃいけねーんだよ。
「一度分かれてほしい」
俺は迷わず防衛にいく。
………………え?
俺一人?
「なにやってるのよ!さっさとこっちきなさい!」
「は?嫌だよ。死にたくないもん」
「報酬は?」
「……………頑張って!」
俺は後ろから応援しているよ「痛い痛い痛い、わかった、わかったから、耳引っ張るのやめて」
「あーー、嫌だ!」
基本的に冒険者は群れないなので、自由行動だ。俺達は端っこの方に足を運んだ。
「レンヤくん、もうそんなことは言わないで頑張ろうよ」
「そりゃやるけどさ………ん?そういえばノアって戦えるのか?」
「ん?実際こうやって戦うのは初めてだよ?」
………は?
「え?大丈夫なのか!?」
「んー、なんとかなるかな」
どうやったらその自信が沸いてくんだよ!!
絶対ノアから目を離したら駄目だな!絶対守ってやらないと!ルシアは……大丈夫だろ。
「魔王軍かきたぞ!!」
「よし、俺にしては頑張った。それじゃ」
「それじゃ、じゃないわよ!!!」
「ぎゃぁーーーー!!」
「こ、懲りないねー」
各地で戦闘が始まった。
今回は情報によると敵の数は1万、対してこちらは7千。うん微妙。あと、魔王は弱っているらしい。なんでも、呪いをかけるのに成功したらしい。
「で、私達は今なにしているの?」
「うん、私も思った」
「かまくら作り」
「「……は(え)?」」
え?しないの?かまくら作り。
「ちょっといいかしら、なんでかまくらなんかつくってんの?」
「そりゃあ寒いからに決まってるだろ」
なにをいってんだ、こいつらは?
「えっーと、レンヤくん?今から魔王軍と戦うんだよね?」
「当たり前じゃん」
「じゃあなんで、今!かまくらなんかつくってんの!?」
「今から寝るため?」
「なんでレンヤが疑問系なの!」
「今から寝るためか」
「…………もういいわ」
なんでそんなに呆れられてんだ?
「それで、どういう作戦?」
「今寝て、夜に襲撃。以上」
「シンプルだね」
「イエス、simple is the best」
無駄に発音良くいってやった。無駄ではないないな。
「そういうことなら手伝うわよ」
「んーー、飽きたからやっぱ止め」
「え?」
俺は自由主義だからな。
うわーー、ルシアの顔が真っ赤だわー。俺の経験上これは魔法で吹き飛ばされるパターンだな。よし、フラグ。
ルシアは俺にゆっくり近づいてくる。
そして無言で、
「ドスっ!!!」
みぞおちを狙った重い拳が直撃した。そしてそのまま吹き飛ばされた。
(結局吹き飛ばされるのかよ!!)
結局俺達はあの後、かまくらを作った(俺一人で!!)
「俺は思う!」
「急にどうしたの?頭でも打った?」
「そう、それだ」
「頭打っちゃったんだ…」
「やっぱりね」
「ちがうわ!!!!」
どうして、そんな考えになるだよ!
「お前らな、もっと俺に優しくしろよ」
「なんで?」
「俺はルシアをあんな暮らしから救ったし、ノアも王国から逃げられた。俺を最も尊敬して、感謝するべきだと思う!」
「めんどくさいわね」
「うん」
「だから、もっと優しくだな」
どガーーーン!!!
「な、なんだ!?」
「レンヤ見てきて」
「お願いね」
「なんで俺なんだよ!!」
それ、ほんとそういうとこ!!俺をもっと敬え!
「レンヤくん、ダメ?」
………ダメじゃないです。そんなに可愛い顔されたら断れないじゃん。
「レンヤ」
おお!こっちもか!
「さっさといけ」
温度差ーー!!!
仕方なく、外に出ると
「なんじゃこりゃ」
あるところだけ雪がなくなっている。しかも、その中心にはクレーターのようなものまで出来ている。
そして、その奥には金髪が輝いている女性がいる。
(あいつの仕業か?あれ?なんか見たことあるような…)
「魔王だ!」
(魔王!?なんでこんな端っこにいるんだよ!)
くそ!魔王に逢いたくないから端っこを選んだのに。
ドゴーーン!!
炎の魔法が炸裂する。
(化け物かよ!!強すぎるだろ魔王!)
人があっという間に蹴散らされていく。
俺はかまくらに戻る。
「どうだったの?」
「んーや、雷が落ちているだけだ」
「結構はげしいね」
よし、オッケイ。戦うとか俺の選択肢にはないからな。
ピタッ
ヒタッ
ピトン
ピチョン
「…………なんか溶けてない?」
面白かったら好評価お願いします!!




