風邪?
更新遅れてすいません。
「ふっぶしゅっ!」
リアルなくしゃみ…………どうでもいいな。
「どうしたの?風邪?」
「昨日の風呂のせいだ」
「それはレンヤの自業自得でしょ」
解せない。少しくらい病人を気遣ってくれてもいいのに。
「ルシアー!お粥つくってくれー」
「意外と元気じゃない」
ぐっ!ラブコメでありそうな風邪展開ほど風邪の症状が重くない!俺もラブコメしたかったー!
「ただいまー」
ノアが帰ってきた。
「買ってきたよ、レンヤくんに作るお粥の材料」
おお、さすが!これだよこれ!
ラブコメはノアとか
「ねえねえ、ルシアちゃん、どっちの方がお粥をうまく作れるか勝負しようよ」
「いいわよ」
ちがーう!こういう時は一人で作ってあーんさせるだよ!
数分後
「おまたせ~」
「おお、サンキュー」
「公平にするために、どっちが誰のか分からないようにしてるからね」
別にそんなことしなくてもいいのに
「じゃあ、右からいただこうかな」
蓋を開ける。
「………………」
よし、左からにしよう
俺は左の蓋に手を伸ばす。
「ちょっと!なんで食べないのよ!!」
なるほどルシアか、お前は料理下手系キャラか。
どうやったらこんなに真っ黒なお粥ができるんだろ?お湯入れてるんだよね?
「もしかしてお米の色って黒だったりする?」
「なに言ってるのよ、米は白米って言うように白いわよ」
ですよねー、じゃねーよ。じゃあなんでこんなに焦がすんだよ!
「そうか」
俺は左に手を伸ばす、が途中でルシアに止められる。
「離してくれ」
「なんで食べないの?」
「いや、だって」
「あーん」
全然嬉しくない。こんなに嫌なあーん初めてだ(あーんも初めて)
「あむ、…………………普通」
「何よ!普通って!」
「いや、……普通」
だって、普通なんだもん。まあ、不味くはなかったけど。
「なあ、この黒いのは?」
「イカスミよ」
なぜに?いらないでしょ、お粥だよ?
まあ、次はノアのだな。期待ありだからな。ダメだダメだ!これフラグ!こういう王女様とか料理作ったことないからな、ヤバイものなんだろ!そうだろ!
パカッ!
パコ!
「まず、ルシアの全部食べなきゃ」
「どうして?」
何でだよ!あんだけ逆に凄い料理っていうフラグたてたじゃんか!見た目紫だよ!?ジャイ○ンシチューなの!?蝉の脱け殻は入ってないだけましだけど、じゃなくて!
落ち着け!落ち着け!よーし落ち着いたな。
「ノアさんや、まず、どうして野菜が半分にしかきれてないんだ?」
「え?野菜って半分しかきらないんじゃないの?」
うんうん駄目だ。今まで高級な料理食べてきたんだろ?それで、半分にしか切れてない料理なんかあったか?
「はい、あーん」
「え?ちょま、心の準備が、パクっ」
「……………………」
「どう?おいしい?」
「…………………」
「?どうしたの?」
「……………………」
「………ノア、レンヤ気絶してるわよ。どんな味なのよ」
「はっ!」
あれ?俺何してたんだっけ?確かノアの料理を食べて………寝てたのか?
隣を見ると、白目を向いたルシアが寝ていた。
「何があったんだよ」
まあ、なんとなく分かる気がするが
「あっ!起きた?」
「あ、ああ」
「何でだろうね?私の料理を食べるとみんな寝ちゃうんだよね。ルシアちゃんも寝ちゃったし」
いやいやそれは寝たのじゃないと思うよ。気絶だよ。
「う、うん……」
「お?ルシアも起きたか」
「私は?そうか、ノアの料理を食べて……ゴニョゴニョ」
「どうしたの?」
「い、いや、なんでもないわよ」
「?」
もう、絶対にノアには料理作らせちゃいけないな。
「そ、そうだ、明日どうする?」
「うーん、僕は病み上がりだから♪︎や·す·む、てへ♪︎」
「「……………」」
無言はやめて、無言は!
「レンヤくん、頭大丈夫?」
ぐさっ!!!
「なんか変なもの食べた?」
ぐさっぐさっ!!!
「ノアの料理」
「え?」
「ちょ、ちょっと、なんでもないわよノア、なんでもないから」
「僕は心が折れたので明日は休みます」
「ノアー!明日もレンヤがお粥食べたいって!」
「よーし、明日は頑張るか!」
「切り替え早いわね」
あの料理だけは無理。なにがなんでも無理。無理なものは無理。どんなにノアが可愛くても無理。
「てか、この国の観光してねーじゃん!今からいくぞ!」
「は?今から?」
「急すぎやしないかな?」
俺だって急だと思うぜ。
「思いたったが大吉っていうだろ(なんか違う気がするけど)!さあ、いくぞ!」
俺達は迅速に外にいく用意を済ませる。
玄関を開けー
「寒い!やっぱ止め!」
俺は布団にくるまった。ヤバイ布団マジ最高!「外に行くとか阿保だな」
「阿保はあんたよ!!!!」
さすがに家の中で魔法は使わず、げんこつをくらった。
「まず、服を買いにいこう」
「そうね、2着しか持ってないもんね」
「私もこの服だけだからね」
服屋は結構遠く、行くのに30分くらいかかった。
「なあ、お金は誰がもっているんだ?」
「は?レンヤが持っているんでしょ?」
「私もレンヤくんがもっているのかと」
そういえばお金ってどうしてたっけ?
俺が持っているものと言えば剣と、銃と、この腕輪くらいか。なんでこんな腕輪つけてたんだっけ?……………?
「ルシアー?俺って、なんでこんな腕輪してたんだっけ?」
「知らないわよ、そんな腕輪売ってしまえば?」
「そうだな、少しくらい高く売れるだろ」
「あれ?そこに仮面入れてなかった?」
………………………………………あっ!!!
「ノア!ナイス!」
「え?」
「これアイテムリングなんだよ!忘れてた」
「なに忘れてんのよ」
お前だって忘れてたじゃねーか!
「まあ、取り敢えずこれで、服は買えるな」
そんなにお金はなかったので、ノアには2着、俺とルシアは1着ずつ服を買った。
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