氷の国 ブリザード国
新キャラ登場です。
「寒い………………寒い…………寒い、寒い寒い!!!」
「うるさいわね!聞いてるこっちが寒くなるじゃない!」
「それは、暑くなる時だけじゃないかな?」
俺はなんで気づかなかったんだろう。ブリザードって名前はさむいだろ!俺は超寒がりなんだよ!
「ノアー!なんでここなんだよ!夏に来るところじゃね?」
「えーと、私の国と関わりのない近くの国がここだけなんだ」
なんだよ!周りと仲良くするなよ!
「と、とりあえず宿!温まらないと死ぬ!!」
俺達は急いで宿に向かった。
<暖炉は氷っていて使えません>
「…………ル、ルシア、ノア、こ、これは、ど、どういことだ?」
「「……………」」
炎の魔法使えるやつカモーン!!!
「レ、レンヤ、雪よ!雪が降ってる!綺麗!」
「そ、そうかそうかそれは良かった」
「つれないわねー」
ルシアが窓を見てはしゃぐ。頼むから窓は開けないでほしい。俺は宿に入ってからずっと布団にくるまっている。毛布ないのかよ!
「レンヤくん、ルシアちゃん、温かいココア持ってきたよ」
「ありがとう、ねえノア、雪よ!」
「ホントだー、凄いね」
俺は温かいココアを飲む。うん、俺甘いの苦手なんだよなー。できればコーヒーが良かった。どうだ?大人だろ?
「レンヤ!遊ぶわよ!」
「気を付けてあそびなさいよ」
「お母さんみたいなことを言うんじゃないわよ!あんたもでるの!」
「そうだよレンヤくん。一緒に外に出ようよ」
無理です。防寒着がないです。凍症になっちゃう!
「……風呂ないかな?」
「え?確かちょっとしたところにお風呂屋さんがあったぽかったけど……」
「何やってんだよ!さっさといくぞ!」
目にも留まらぬ速業で俺は部屋を出た。
あーいい湯だー
ここの風呂屋は露天風呂がメインだ。
見渡すと一面に銀世界が広がっている。白い雪、野良の北極ギツネのようなどうぶつ、白いウサギ、そして俺の隣で一緒に入っている白いミノタウロス。
………ミノタウロス?えっ?
ゆっくり首を回す。何度見ても白いミノタウロスだ。
ふと、ミノタウロスがこちらを向き目が合う。
「………ルシア!!!ミノタウロスだ!!助けて!」
俺はすぐに飛び出し(タオルは巻いて)、ルシアやノアがいるほうへいく。高い塀を飛び越え
「………きゃぁーーーーーー!!!!」
「え?………きゃーー!!」
「ま、まて、み、ミノタウロスが!っさっむ!ちょっと風呂に入らせて」
「出ていきなさ!!!」
「ぎゃあーーーー!」
俺は吹き飛ばされた。あーーー!凍えて死ぬ!!
part???
「ふぅーー」
やっぱり風呂はいいな、疲れが癒える。
最近勇者らが鬱陶しいからな。
「ゴん!!」
突然隣から何かとなにかがぶつかる音がした。
「ぎゃーーー!!!」
叫び声も聞こえ何事かとおもったら、
急に知らない男が塀を飛び越え入ってきた。
「「……………」」
「すみませんでした!!!!」
入ってきた男は私をみるなり頭を下げてきた。
どうしたらいいんだろう?
ガン!!!
突然塀が壊れる。
そこからミノタウロスが出てきた。
「ぎゃーー!!!」
(こいつは死んだわね)
「そこの人!逃げてください!!注意を引き付けて俺は………にげます!」
(へー意外と男気あるじゃない、まあいいか)
私は立ち上がる。
「そこのあんた、私が助けてあげる」
「え?カラコン?中二病?」
(こいつは何いってるの?さっさと逃げなさいよ!)
私は片手に魔力を練る。
「氷結裂き」
魔法を唱えた瞬間、氷の刃がミノタウロスを八つ裂きにする。
「………やっぱり中二病だ……」
そんな声が聞こえる。なんかちゃっかり風呂に浸かってるし。少し頭おかしいなこいつ。
あーむしゃくしゃする!あの呪いのせいで自制心がでてくる!魔力も弱いし!本当なら八つ裂きにしてこの人間も殺してやりたいのに!
ここにいてもむしゃくしゃするだけね!
私は足早にこの場を去った。
partレンヤ
「うわーーー!!!ゴン!!!」
「いてててて、本当ルシアのやつめ……ミノタウロスがい、る……」
俺の目の前にミノタウロスがいた。俺に相当お怒りのようだ。俺なんかしたっけ?
よく見るとミノタウロスの頭にたんこぶがある。
…………………俺のせいね、いや、ルシアのせいか。まあ、取り敢えず
「ぎゃーーー!!!」
俺はすかさず飛び上がり、女湯のほうへ入る。
入って見渡すと、一人の女性がいた。
目は閉じているけど、顔よし、スタイルよし、金髪も輝いていて綺麗だ。ただ、なんか、黒い感じがする。なんとなく。そういえばルシアは銀髪、ノアはオレンジ髪?ていうのか?この世界はいろんな髪の色のやつがいんだな
……………あれ?この状況やばくね?警察ざたじゃない?なんかいろいろばれそうだし、
「すみませんてした!!!!」
よし!誠心誠意謝った!あとは
ドゴーーン!!!
「ぎゃーーー!!」
忘れてた!ミノタウロス!君オスだろ!?こっちは入ってはいけないだぞ!
俺は目にも留まらぬ速さで逃げようとするが、
(あれ?ここに女がいるじゃん!俺が巻き込んだんだからたすけなきゃ!)
「そこの人!逃げてください!注意を引き付けて俺は………にげます!」
やっつけるのは無理だよ?俺にそんな力ないし、ルシアーhelp me!
バシャン
「そこのあんた助けてあげる」
急にさっきの女性がようやく目を開けて話しかけてくる。
「え?カラコン?中二病?」
その女性は目が赤と青の二色だった。こういう場合はカラコン!そんでもって中二病!いやー、一度でいいから会ってみたかったんだよねーガチの中二病。この眼には封印が、とか。多分赤いほうが封印だという設定かな?
「氷裂き!」
………………おお!「やっぱり、中二病だ」アイスリップだって!魔法なんて呪文唱えなくていいのに!でも、もう少し中二病っぽいやついってほしかったなー。
さっむ!こいつバカなの!?こんな寒いところで氷の魔法使!?見た目てきには炎の魔法使いそうじゃん!なんで氷なの!?風呂入ろう!
あれ?ミノタウロスは?というかさっきの女は?
……………さっき女ヤバくね?強すぎじゃない?
「何の音かしら?」
「おっきい音がしたね」
「「「あ……」」」
誰が悪い?ミノタウロスが悪い。
「ミノタウロスって大嫌い!」
「なに言ってるのよ!アホんだら!」
俺は極寒の中、吹き飛ばされた。