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修羅場?

「で、あなた名前は?」

「レザリー·ノア……です」


「そう、私はルシア、ルシア·アルテメスよ。そんなにかしこまらなくていいわよ。よろしくね」

「うん、わかった。こちらこそよろしくねルシアちゃん」


ノアってなんであんなに切り替え速いんだろ?

コミュ力がえぐいのか?


国を出た俺達はてきとうな方向に進んだ。(どこに国があるか知らないし)


3時間位歩いてたが、だんだん日が沈みだした。


「なあ、もう暗くなってきたしテントでも張らねーか?」

「そうだね」

「いいわよ」


俺の作ったアイテム"普通のテント~"だ。どういことかって?普通だよ普通。ただの一般的なテント。だって機能付けるのがめんど…ごほんごほん、難しかったから。


「そういえばノアってなんの魔法だ?」

「ちなみに私は風よ、レンヤは雷」

「私は水だよ、みんなバラバラだね」


水かー、水、水。お湯が沸かせるな。コーヒー豆でもあったらコーヒー飲めるのに。ん?お湯がわかせる?


「風呂だ!!」

「わっ!びっくりしたー!急になによ!?」

「風呂だよ風呂。ノアがいれば移動中にも風呂が入れる!」

「お湯は火があるからいけるか」

「でも、水を入れる場所がないよ?」


「……………はぁー」


盲点だった。大きな入れ物がなければ湯を沸かせないし入れない。


「じゃあ作るまでだ!」


「頑張ってー!」

「いいの?手伝わなくて」

「いいの、いいのほっとけば」


(いや、手伝ってくれよ!)











おかしい。いいやおかしい。俺はあのあと、1時半くらいかけて風呂をつくった。でもーー


「気持ちいいわね」

「凄いねレンヤくん」


なんで二人(あいつら)が先にはいってんだよ!!俺じゃん普通。作業で汗かいて今すぐ風呂に入りたいよ!




「ねえ、ルシアちゃん」

「どうしたの?」


「ルシアちゃんはレンヤくんのことどう思ってるの?」

「ど、どうしてそんなこと聞くのよ?」

「え?あ、いや、仲良いなーと思って。」


「仲良くはないわよ。でもまあ、あいつにはいろいろ助けてもらってるしね」

「レンヤくんって優しいよね」

「それは、否定しないわ」


ガールズトークを終えた二人は風呂からあがる


「あっ!私の着替えの服がない!」

「私の貸してあげるわよ」

「ありがとう」




急にテントが開く。


「お、おい、どうしたルシア?そんな格好で」


急にルシアがバスタオル姿でテントに入ってきただった。目のやり場に困るからやめてほしい。一応俺も男だからな。


「ノアの着替えがないから、私のを貸してあげるのよ」

「ねえ、外寒いから中で着替えていいかな?」


今は秋くらいの気温だ。外は少し肌寒いだろう。


「わかった、俺後ろ向いてるから、はやくしろよ」


服の擦れる音が聞こえる。やばいちょっとドキドキする。あれ?そういえばノアのって


「どう?」

「ちょっと胸元がきついかも」


「…………………………………………………」


俺は知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない!!何もいってないぞ!なんか修羅場だよ!


チラッと後ろを見るとまだバスタオル姿のルシアが後ろにいてーー


「うがっ!!」


なぜか俺が蹴飛ばされた。


「俺なんもいってないじゃん!そら途中で思ったけどっいて!ちょガチでごめんて、やめ、あっ!」


手が滑り、ルシアのバスタオルに手が引っ掛かる。ルシアのしていたバスタオルがするりと落ち、


「きゃーーーー!!」


バッッチーーンといい音を響かせて、俺の頬に激痛が走った。




その夜


「ねえレンヤ、次どこの国にいくの?」

「全然決めてない」


何度も言うが俺がわかるわけないだろう。


「じゃあどこに進んでいたのかな?」

「わからん」


「「「…………」」」


え?俺が悪い?異世界人に道案内任せるのは良くないと思うぞ。しかも、ルシアはあの一件からこっちに目を合わせないし。


「どっか行きたいところあるか?」

「私は、どこに何の国があるか知らないから、どこでもいいわよ」

「そんなの俺もしらねーぞ」


「え?」


ノアが驚いたようにこちらを見る。いや、俺異世界人だし。


「ノアは行きたいところあるか?」

「えっと、私は……ブリザード国はどうかな?食べ物は美味しいし」

「じゃあそこだな」

「いいわね」


「そんなにあっさり決めていいの?」

「いいも何も、どこ行くか全く決めてなかったし、そもそもどんなところがあるかしらないし」




「じゃあ、寝るか」

「そうね、明日早く起きて出来るだけはやくブットラ国にいかましょ」

「ちげーよ!プンスカ国だろ!」

「ブリザード国ね…」



もう、夜11時くらいだろう。俺は夜に弱いからな、全然起きられないからな。頭がまわってなかったのだろう。成績優秀だからな俺は!


「どこでねるのかな?」


「…………あっ」


なんで気づかなかったんだろう。いつもルシアと寝ていたから何にも対策たててなかった。


「え?いつものように一緒に寝るわよ」



「は?」


ノアが驚いたように声をあげる。


「えっと…レンヤくんとルシアちゃんてどういう関係?」


「あれ?言ってなかったけ?」


「うん」


「レンヤは私の飼い猫よ!」

「ちげーよ!俺はお前に召喚されただけだろ!」


「召喚された?」


「そう、俺はルシアに召喚された異世界人だ」

「ふ、二人は付き合ってるの?」


「??付き合ってないぞ?」


「あ、そうなんだ。そうかそうか、……良かった」

「ん?何かいったか?」

「い、いやいや何でもないよ」


召喚されたことには驚かないんだな。意外とこの世界では普通なのか?というかなんでノアは嬉しそうなんだ?


「で、寝るのはどうするんだ?」


「そうね、私とノアがここで寝るから、レンヤは外で寝て」

「なんでだよ!だいたいこれ作ったの俺なんだからお前らが外だろ!」


「仕方ないわね、あなたを入れてあげるわ」

「なんでお前が上から目線なんだよ!?」


結局俺はルシアのおかげ(?)でテントの中で寝ることになった。そして、寝る場所はルシア、俺、ノアの順に並んで寝ることになった。



(なんか俺、ハーレムになった気分)


両隣に美少女、まさに男の夢だろう。


ルシアとノアはもう寝ているようで、すやすや寝息が聞こえる。不意にルシアがくっついてくる。肩に顔をのせてくる。するとノアの方もくっついてきた。


(眠れない!超ドキドキするんだけど!?よくこいつらは寝れるな!?俺って男として見られてないんだろうか)


結局一睡もできないーーとはならずいつの間にかぐっすりと寝ていた。
























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