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番外編 夫婦

割り込みをして申し訳ございません

「ここは………?」


どうみても俺の家だ。


外観や庭の崩壊ぶりも俺の家だ。


(俺は異世界に転生したんじゃなかったのか?)


とりあえず家に入ろうとする。


ガチャガチャ


「ちっなんだよ鍵しまってんじゃなねーかよ」

「何してるのよ」

「いや、鍵が無くて入れ………は!?」


そこにいたのはルシアだった。


「どうしたのよ」

「いや、なんでここにルシアがいるんだ?」

「は!?忘れちゃったの!?」


な、何が!?思い当たる節は……ないな。


「もう」


プクーっとルシアは頬を膨らます。


「なにそれ、ちょっと可愛いんですけど…」


「ちょっとじゃないでしょ、すごくでしょ。()()()

「まあ」


…………………え?


パチクリ


「えええーーーー!!!」

「どうしたのよ、急にそんな大きな声を出して」

「お、お、俺達、け、結婚したのか!?」

「したじゃない」


ルシアが薬指を見せてくる。


「……………………………」


「それで、なんでこんなこと忘れてるの」


急にルシアの雰囲気が変わる。


「え、いや、だって」

「だって何?」

「その……」


「もしかして浮気?」

「いや、なんでそうなるんだよ!」


てか、そもそもルシアと結婚してないはずなんだが!?


「したんでしょ!浮気!」

「してないよ」

「したんでしょ!」

「だからしてないって!」

「じゃあ、……証拠を見せて」


証拠?なんの?浮気してない証拠?ないよ、そんなもん。


「わ、私を抱き締めて」

「は?」

「何?出来ないの?」

「い、いや。出来るけど……」

「じゃあ、しなさいよ」


い、いいのか?


俺はゆっくりルシアに近づく。そして、ルシアの顔を見る。


ルシアの顔が赤くてなっていく。


「ルシア」


ぎゅっと抱き締める。


ルシアの温もりを感じる。チラッと横を見ると、ルシアの耳が真っ赤になっていた。


(本当に耳まで真っ赤になるんだな)


いつも態度がでかくて思わなかったけどルシアってーー


「ん?」


なんかだんだんルシアが小さくなっていっている。


どういうこと!?


「レンヤ!抱き締めて」

「いや、小さいな!」


ガン!


「痛っ!」


俺は床に寝転がっていた。


(夢か……)


何故か背中から落ちたのに顔が痛い。


チラッとルシアの方を見る。


ルシアは反対の方に向いていて顔が見えない。


(やっぱ、夢は夢だよな)


俺はベッドに戻って再び眠りについた。















partルシア


「なんか、子供っぽいわね」


毎日みている顔。いつも、だらしなく適当。だけど、やる時にはやる男。


「え?」


急にレンヤが抱きついてきた。


(そ、そっちのやるじゃないわよ!)


レンヤは私の胸にうずくまる。


(ちょ、な、なによこれ~""!)


さらにぎゅっと抱き締められる。


「………………小さい…」


ガン!








何があったかは………わかりますよね?

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