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激動

ごめんなさぁい(ᗒᗩᗕ)

誤って入れたところには番外編を書いておきました…(と言っても今から書きます…)



ルシアのせいでスタッフにお静かにと怒られ、申し訳ない気持ちでチェックアウトを済ませた。


「どこまで付いてくるのよ」


ルシアはアイシャを睨んだ。


「どこまでも♡」


そう言って、アイシャは俺の腕に抱き着く。


「なっ!」


二人はまた、いがみ合いをする。


「あ、そうだ。今日ここから離れた方が良いよ」


ルシアが飛びかかってくるのをスルリと避けてから、アイシャが言った。


「ん?なんでだ?」

「八角魔王の五角、ガイダンが来るの。勇者とこの国を狙ってね」


へぇ〜、じゃあさっさと逃げよ。


「それで五角ってなんだ?」

「魔王の強さ順に一角二角…、つまり五角っていうのは魔王の中で5番目に強いってこと」


レナが丁寧に説明する。流石魔王


「レナは何角?」

「八のどべよ」


まぁ、そうか…でも今ならベリアナよりも強いよな。


「ベリアナは?」

「七角」


ベリアナって魔王の中でも弱いほうなんだ…


「え…ちょっと話ついていけてないんだけど…えっとレナは…?」

「魔王」

「あ〜、あ〜なるほどね…じゃあ魔王側ってこと?」

「んや、別にどっちでもいい派」


アイシャはあ〜と言いながら頭を悩ませている。


「それじゃあさ、五角もそんなに強くないんじゃね?」

「んー、多分覚醒したんだと思う」

「覚醒?」


「そう。まずーー」



魔王という存在は強さでは決まらない。魔族の中でも様々な種類があり、その種族の一人だけ魔王種と呼ばれる特別な殷をもった子が産まれる。それが魔王と呼ばれる。魔王は八角とも言われるように8人しかいないので、8人魔王がいるときには魔王種のいない種族から新たな魔王種は産まれてこない。

ここで重要なのが魔王種に特別な力があるわけではない。ただ、一般的な魔力量より多かったり、戦闘におけるセンスが良かったりはするが、それは遺伝的にそうなっているのではないかと考えられている。

そして、覚醒。これが魔王種の大味噌と言っても過言ではない。魔王()と呼ばれるように、まだ本当の力が解放されているわけではない。覚醒と呼ばれる力の封印を解くと本来の力が発揮でき、覚醒前と後では力は何桁も変わる。前は覚醒している魔王は四角までだったが、今回攻めてくる五角も恐らくしたと考えられる。


「へぇ〜、もしかしてこれって勇者も?」

「多分」


え〜と、つまり………強くなるってことだな。いや、聴いてたよ!?信じて!ちょっとどうでもいいかなぁ〜とかは思ってたけどね!?


「覚醒の条件とかあるの?」

「ううん、人それぞれ」


個人差か…てか、レナももっも強くなるってことだよな…。


なんか、もう世界最強でもなって国作って、ぐ〜たら生活するっていうのも有りかもな〜。


「そうか〜、じゃあどうする?逃げるか?いや、逃げよう」


俺はダッシュで街の出口にーー


「そっちじゃないわよ」


走ろうと思ったらルシアに掴まれてランニングマン状態になっていた。


「西門からでいい?」

「分からんけどいいぞ」


俺は親指を立てる。ルシアは溜息をついて、「あっちね」と指さした。


俺はゆっくりと指を刺された方に走る。


「あのバカ」


そう言って四人もレンヤの後を追った。


走っていると、途中レンヤがお店に入っていくのが見えた。


「こんな時に寄り道する!?」


アイシャが驚いて言葉を漏らす。


「まぁ、レンヤだからね…」

「レンくんはいつも通りだね…」

「…………」


お店にだんだん近づいてくると、レンヤの怒鳴る声が聴こえてきた。


「おい!どうなってるんだよ、これは!?」


店に入ると、レンヤはお面を付けながら店員に怒っていた。


「ん?ルシア達か?」


民族的な、お面を被ったレンヤはこちらを向いて恐る恐るゆっくりと寄ってきた。まるで、目が見えてないみたいに…。


「なんに変な歩き方してんのよ、さっさと行くわよ」

「それがさぁ!外せなくなったんだよ!このお面が!」

「はぁ?」


外せない御面は最早呪われているとしか言いようがない。


「呪いなんだ!しかもこれ目に穴が空いてないから全く見えないし!」

「それ大丈夫なの?」


「大丈夫じゃないからこの店員に文句言ってんの!」


店員は困ったようにオロオロする。


「ちょっと、いいですか〜?」


アイシャが前に出てきて、店員の前に立った。


「………やっぱり幻術ですね」


アイシャが呟くと、さっきまでオロオロとしていた店員が、急に背筋を伸ばしてピシャリと立った。


「よく気が付きましたね」


店員の顔が変わって、メガネをかけた若い男になった。


「どうも、私はロビン・クロマージュです。覚えているか知りませんが、お久しぶりですね、魔王レナ様」








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