クラス転移
初めて小説を書きました。どうか暖かい目で見ていただけたら光栄です。
「だり~~~」
「どうしたん蓮夜?」
山宮蓮夜が俺の名前だ。成績優秀、運動神経もよく、料理もできる。
顔も良い方だと思う(たぶん)。
「お~い、きこえてるー?」
「聞こえてるって春也」
さっきから声をかけてくるのは俺の親友の山本春也だ。頭は悪い。だが、優しく、一緒にいて楽しい。部活が同じでよく遊んでいる。ん?親友なのになんで無視してたかって?そんなの……うん理由はない。
「いやさー、明日って卒業式じゃん?みんなと別れるのがつらいなーって」
「本音は?」
「校長の話長そうだし、座りっぱなしで体がいたくなるからめんどー」
そう明日は卒業式なのだ。やっぱめんどくさい。時間かかるし、寒いし。だいたい校長の話いる?全生徒が思ってるよ。
「そう言わずに、いい思いで作ろうよ」
なんか、いいこといってるような春也を無視する。
「そうだよ、蓮夜くん」
「っおう!美咲かー脅かすなよー」
突然声をかけてきたのは鈴鳴美咲。学校の太陽といわれる超絶美少女。おまけに成績優秀、運動神経も良い。神様って本当に不平等だと思う。(ん?俺?俺は天才だから)
「……蓮、イヤなの?」
「おお、琴音もいたのか、別にすごく嫌ってわけじゃないけどさ、なんていうかな」
「……第二ボタン貰ってくれる人がいないってこと?…大丈夫、私がもらってあげる」
「そういうことじゃねーよ」
次に声をかけてきたのは氷上琴音、俺の幼なじみだ。学校の月といわれ、すごく美少女だ。成績はそこそこだったのだが、勉強を頑張り、俺と同じ難関校に合格している。無口で感情表現が乏しいため誤解をうみやすいが、家が近く昔よく遊んでいたため、なんとなく俺には感情がわかる。(天然ボケはわからんが)
「はいはーい、そろそろ準備手伝ってねー」
「おーすまんすまん」
「ごめんねー」
「すぐ手伝うよ」
「……わかった」
このクラスをまとめているイケメンは新川誠汰。元生徒会長で学力も学年トップ、部活のキャプテンやらなんやらの完璧超人。本当に神様って不平等。(2回目)
作業もあらかた片付き、席つく。すると、誠汰がよってくる。
「レンヤくん、明日卒業式が終わったら打ち上げにいかないかい?」
「おう、どうせ暇だしな。あと誰さそうんだ?」
「うーん、あ、春也明日打ち上げしないかい?取り敢えずレンヤくんはくるけど」
「大丈夫だ」
俺はしっかりと答える。
「なんでお前が答えんねん!」
「えっ?暇じゃないの!?」
「……暇やけど」
今三人。5~6人は欲しいよな。
「…蓮、何の話してる?」
「明日の打ち上げの話。琴音もくるだろ?」
「……いいの?」
「ああ!来てくれたら嬉しいよ」
「……じゃあ、行く」
「私も入ーれて」
「もちろんだとも。美咲さんも来てくれて嬉しいよ」
この後、どこの店に行くか、何時に待ち合わせるかいろいろ決めた。
チャイムが鳴ったことで、俺達は解散し、それぞれの席へと戻った。中学校最後の授業、いろいろ感慨深い出来事はーーないな。
「最後くらい楽しいこと起きないかな?」
そうつぶやいた矢先、突然床が光だした。魔方陣のようなもの見えーーーそれは俺たちのクラスどころかすべてのクラスを飲み込むように広がっていった。
「なんだ!?」
「きゃーーー!」
「ようやく俺の封印が解けたか」
教室中に混乱が巻き起こる。
俺はこれが何なのかなんとなくわかる。これはクラス転移だ。弟が読んでいたラノベにこういう展開があったからな。
この場合は楽しんでおくられーーーーーーるわけないだろ!こっちは受験頑張ったんだよ!そこらのへぼ高校じゃねーんだよ!何のためにあんだけ勉強したんだよ!!
そう思ったけれど気がついたときには遅く、強い光が輝き意識がのまれーーー
「お願い、来てーー
不意に誰かに呼ばれた気がして声の方に振り向き、意識が途絶えた。
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