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「でもまぁ、お前も大概いろんなとこ行ってるよな。アレだ、竜とかとも戦ったんだっけ?」
もうそれな、ほんとなら人じゃねーよ。
「あの時はいつもの自分より、さらに強くなっているように感じた。あの程度なら、まだ余裕があったな」
「そっかー、余裕かぁ。人間やめてるねぇ」
「そうか?」
「そうじゃない理由が見当たらないわな」
こんな、あからさまに嘘だろ、てな話に相づちをうってる間に、こいつとは何か仲良くなっていた。
困ったことに、僕もそれを楽しいと思ってるんだから、中二病お疲れ様って、感じだ。
まあ、僕はこいつと違って他のクラスメイトともそれなりに上手くやってるわけだが。
「それにしても、白い部屋に武装集団ねぇ。何かの研究材料にされてたん?お前」
「そうか?そんな覚えは無いが」
真面目か!
「皮肉だよ。お前、身体能力おかしいもんよ」
実際、鍛えてるのもあるんだろうけどこいつは相当強い。
いやまあ、竜倒せる程とは言わんけどさ。