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夢の中のディストピア2
不意に鳴り始める騒音。
真っ白だった通路が回転するランプの光で真っ赤に染まっている。
不快だ。
だんだんとイライラしてきた。
変な部屋に閉じ込められて、騒音被害に遭い、挙げ句何かピカピカしてる。
「動くな。何故、この時間に部屋を出ている。鍵は中からは開かないはずだ」
不意に、どこかから声が聞こえた。
よく見ると天井にスピーカーがついている。
それを見ていると、今度はドタドタとやって来た人間達に囲まれた。
やって来た全員が、真っ白な戦闘服を着ていて、ヘルメットのせいで顔はわからない。
一斉に銃を向けてくる。
これは、動かなくても撃たれるな。
そう思うと同時に――俺は全員を殴り倒していた。