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夢の中のディストピア
真っ白な部屋。
仕切られた場所にトイレ、壁際にはベッド。
「……どこだここ?」
少し考えてみる。
「……わからん。なぜ、真っ白なんだ」
目がチカチカする。
出よう。
――ガチャガチャ
開かない。
「ふむ……」
両足に思い切り力を込める。
少ししゃがみこみ――跳ぶ。
渾身のドロップキック!!
うむ、ドアが吹き飛んだ。
これで出られる。
悠々と部屋の外にでる。
なんだこれは。
まだ、真っ白だ。
「ふむ……、白……フェチ?と言うやつか?」