前へ目次 次へ PR 2/8 ナレーション2 ナレ2: 砂利がごつごつと足裏を押し返す河原まで来て、雨で増水した川を前に身震いした晶は、しかし世を儚んだのだから決心せねばならぬと要らぬ決心を固め、目をつぶり、じゃぶ、じゃぶ、と川へと入って行きます。足首をなめていた水はついに腰まで達し、晶は、いよいよ自分は死ぬのだ、と、ぎゅっと目をつぶったまま歩を進め、歩き、歩き通したところで、次第に川が浅くなり、ついには途切れるのを感じて、あはは、対岸に歩きついてしまった、入水失敗、と、少しの安堵と共に目を開きますと。