司書妖精
こんな本が欲しい、というときサッと答えてくれる、そんな司書さんに出会いたい。
それか、検索すればパッと位置がわかるシステムとか。
そう思っても、じっくり本を探して探訪する、そんな贅沢もあります。
無限図書館には、多くの図書が収められています。
本は毎日世界中で、数えきれないほど、読みきれないほど出版されていますので、過去から現在までに書かれたすべての書物を備えた無限図書館ともなりますと、その管理は大変です。
ですから、館内には多くの司書妖精が働いています。
書架を移動させたり、新刊を並べなおしたり、シリーズや作者を揃えてみたり、無秩序に散らしてみたり。
昼も夜も、それぞれ忙しく立ち働いています。
といっても。無限図書館には最初から、昼も夜もありませんけれど。
それと、館内で迷った来館者を助けることもお仕事のひとつですね。
ただ、妖精ですから時間感覚が多少ご来館の方と異なる場合もございます。いつ遭遇できるかはその時の運次第、といったところでしょう。
そんな司書妖精は、人によって違う姿に見えているようです。
ピンクのふわんふわんだったり、オレンジ色のカボチャだったり、金茶色した小熊のぬいぐるみだったり。小さな羽根の天使だったこともありました。
そういえば、本の山が漂っていった、という人もいらっしゃいましたが。あの方には透明に見えていたのかもしれませんね。
彼らの本当の姿は、彼ら自身でさえ知らないのかもしれません。
お探しの本が見つからないときは、彼らに訊いてみるのも良いでしょう。
司書妖精に出逢うより、本を見つけることの方が簡単かもしれませんが。
むしろ、本を戻すときにサッと戻せるシステムが欲しいかも。