転生
待望の(であってほしい)二話目です。
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これが転生か、記憶と意識はしっかりしてるのに声が出ない
「んぎゃーーー!!!」
「よかったわね~元気な女の子よ」
痛すぎるこれは大(学生)の男でも泣く...決して泣いたふりではないのだ想像してほしい繋がっていた指がいきなり切断されたら叫び声をあげるか泣きわめくだろう。へその緒恐るべし。
♪《スキル(痛覚無効)獲得》
無事産声をあげた俺だがとっさに痛覚無効のスキルを創造した。脳内に棒有名ゲームのレベルアップ音によく似た効果音と機械質の声が鳴り響いた。
だが問題はそこではない。女の子だと?異世界チート無双で数多の美女によるハーレムを期待していなかったと言ったら嘘になるであろうこの俺が女の子だと?息子がないことに気付き絶望に打ちひしがれるのであった。
ロリ神め少し強引にスキル創造能力を強要したからってこんな仕打ちはあんまりじゃないか。
馬鹿な主人公である。性別反転のスキルを創造すれば、たやすく打破できる問題なのだが...
急に体が宙に浮かんだのではなく父に抱き上げられた。
「エリスよく産まれてきてくれた。アイリスありがとう。」
そうか、俺の名前はエリスっていうのか。前世の星の名前と一緒だな。前世では神様シリーズがよく転生者に名付けられるのだが、俺には神様の名前なんて恐れ多いし丁度いい。
父と母が幸せそうで何よりである。俺は、いやこれからは私になるのか?独り立ちするまでは女性としてふるまおう、だがまあ心の中では前世のまま男でいることにしよう。
♪《スキル(多重意識)獲得》
意識がはっきりとしていて会話ができない状態で約1年ほど過ごす事になるのは流石にしんどいので多重意識を形成した。多重人格とは違った相談相手の様なものを創造した。
(以下私が説明させていただきます。私はスキル多重意識により生まれた意識です。あなたの希望に答えてキャラクターを演じることも可能ですご希望はございますか?)
(変更は可能なのか?)
(不可能です。一度確定しまうとスキルを発動させますので変更は不可能です。私を消し作り直せば変更は可能です。)
(オーケー了解した。んじゃクール系で頼む)
(分かったわ。スキルを発動わね。)
スキルの発動に成功したらしい、正直なところ妹系かツンデレと言いたかったエリスであったが、見栄を張ってクール系と言ってしまった。
しかし、今後会話相手になってもらおうと思って造った意識ではあるが妙にしっくり来た。エリサと名づけよう。
♪《スキル多重意識の成長を確認(多重自立意識)へと進化しました》
おおエリサが進化したぞ。この世界ではスキルも成長するのか。
(そうなのよ。この世界において成長しないものはないわ。スキルに名前を付けるなんて変わった人ね。)
(そうなのか?まあ呼ぶまでは自由にしてていいぞ)
(分かったわ。)
この自由を与えたことで後々後悔することになるのだがその話は、その時まで取っておこう。
こうして言葉の発せない幼児期は暇を持て余すことなく過ごすことができた。俺は面倒ごとが嫌いなためスキル賢者を創造しエリサに統合したことでこの世界のこと等々学ぶには十分な時間だった。
不定期にのんびり執筆・投稿していきます。
話の全体像等何も思い浮かんでいませんw
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