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1分で読める短編シリーズ

落ち葉掃除

作者: 優木貴宏

「集めても集めてもきりがないよー」


そうぼやく私に


「当番だから仕方ないだろー、さっさと集めるぞー」


と彼は一生懸命ほうきで落ち葉を集めながら言った。


私と彼は部活の掃除当番で練習場所のまわりを掃除していた。


先週まではそれほど出もなかった落ち葉が今週に入って秋風と雨に打たれてたくさん落ちていた。


いくら集めてもすぐに風に飛ばされて舞っていく葉に苛立っていた私と違い彼は真剣に掃除を続けていた。


「よくそんなに真面目にできるね」


私が尋ねると彼は


「いつもはふざけてるけどたまには真面目にやってるとこも見せないとな」


と言いながら笑顔を向けた。


その笑顔を見たら苛ついていたのも忘れてもっと頑張ろうと思い掃除を再開した。


彼のあの笑顔を独り占めできたことに対して掃除当番も悪くないかな、なんて思ったのだった。

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