表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
とらべるぼーる  作者: 原雄一
第五章 死守《まも》る
36/74

鷹は死者達に誓う

「国井……」


「落ち込むなよ……」


 将治と大西の一部始終を見ていた者たちが、将治を慰めてくれた。しかし将治は返す言葉が思い付かず、「ああ……」とだけ呟いてまた黙ってしまった。結城はやはり、気まずそうにしていた。


「国井……」


 出川は途中で阿修羅に吹き飛ばされたが、どうやら死ななければどんな傷でも復活し、こうして白い部屋に戻って来られるらしい。


「…結城……今回のヴァン・ウェポンは?」


 将治は顔を上げずに訊いた。「ああ」と呆けたような結城の声が帰ってくる。


「今回は〈ヴァン・サーベル〉だ。ソードよりもリーチが短いが、その分高い殺傷能力を持つ」


 将治はそれを聞いて、弾かれたように顔を上げた。


「…そういう事か……ど畜生め……!」


「国井?」


 何人かが訝った。


「〈支配者マスター〉……あいつ、とんでもねぇ正確してやがる。……麒麟と戦った時、会得した武器は何だった?」


「〈ヴァン・シールド〉だろ?」


「じゃあ、アリジゴクの時は?」


「〈ヴァン・ソード〉」


「そう……そして今回はサーベル……。完全にそうだ。与えられる武器は、俺達が戦った敵を斃すのに必要だた武器なんだよ」


 間違いない。アリジゴクの時、パワードナックルは殆ど意味を成さなかった。しかし、ソードがあれば斬れたに違いない。そして阿修羅も、ソードより切れ味のいいサーベルであれば斬れた筈だ。麒麟の時はそこまで顕著でもないが、もしシールドがあれば杉山も河本も死ななかっただろう。


「〈支配者マスター〉……」


 将治は改めて〈支配者マスター〉のあくどさを呪った。


「くそ……」


 そして、切に誓う。こんな理不尽な戦いは、いつかぶち壊してやる、と。大西の――今まで死んだ者たちの犠牲は無駄にしない、と。

 俺は――。

 俺はいつか、この戦いを永遠に封じてやる。

 将治は、胸にそう誓った。

 第五章《vs阿修羅編》完結。


 死亡:十五人

    大西 亮

    加藤 健太

    黒川 幸太郎

    齊藤 正成

    杉山 克義

    遠山 英治

    八島 悠二

    石川 舞香

    河本 詩穂

    柴田 遥子

    鈴鹿 美帆

    田淵 沙希

    土肥 優里枝

    御調 奈菜

    奥島 瑞穂

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ