表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
とらべるぼーる  作者: 原雄一
第四章 殴打《なぐ》る
27/74

次なる虎は、アリジゴク

 将治の予想通り、彼らは〈白い部屋〉にいた。

 考えてみれば、一日の間に呼び出しは一回だけなどとは誰も言っていない。一日の内に二度呼び出される事も考えられなくはないのだ。

 そしてそれは正しかった。


「……嘘だろ…………」宮川が呟いた。「まだやんのかよ……!」


 将治は唇を噛んだ。こんなゲームを作った者の気が知れない。本当に人間か? と疑いたくなるほどだ。


「……取り敢えず服を着ようぜ」


 慶尚が言った。慶尚は、なんだかんだで将治の次くらいに仕切っている。面倒くさがりの将治としては嬉しい事だった。

 皆は無言で服を着始めた。結城によると、〈バトルスーツ〉と言うらしい。前のチャックを閉める。

 ヴァンから映像が投影された。最初こそ驚いたものの、四度目となる今となっては、もう慣れっこだった。

 今回投影されたのは、一見するとアリジゴクのようだった。しかしよく見ると違う。達磨落としのように何段にも体が積み重なっていて、そこから十数本の足が伸びている。口の先はクワガタのようで、あそこで餌を捕食するのだろうと想像できた。

 カチリ。将治らは空間に吸い込まれるようにして消えていき、行き着いた先は砂漠だった。

 ゆっくりとした震動が地の底を伝わってくる。それは例えば、トラックが信号で停車している時のような、妙に心地いい震動だった。

 将治達は全員〈ヴァン・シールド〉を構えていた。

〈ヴァン・シールド〉は盾に長い機動隊の盾のようなタイプではなく、丸みを帯びた三角形が下を向いているという感じで、龍の鱗のような模様が入っていた。中心部には黒い球体が据えられている。恐らくヴァンの本体だろう。

 震動が大きくなってきた。そして、不意に止んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ