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ココロぐんだん!  作者: MMPP.K


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第4話 「ソワソワくんの大さわぎ」

 その日、心の部屋で、ソワソワくんが走っていた。


「たいへん!たいへんかも!たいへんじゃないかも!」


 ぐるぐる、ばたばた、止まらない。


「ちょっと落ち着け!」

 プンプン丸が言う。


「ムリムリ!」

 ソワソワくんは目をまるくした。

「まだ起きてないけど、起きるかもしれないんだよ!」


「なにが?」

 メソッ子が聞く。


「わかんない!」

 ソワソワくんは、

 さらに走る。


 心の部屋が、

 どんどんうるさくなる。


 テレちゃんは、耳をふさいだ。

「……見られてる気がする」


 ポンコツンは、しゃがみこんだ。

 ポンコツンは、失敗した記憶を集めるログ係。

 だから、うまくいかない未来ばかり先に思い出してしまう。


「どうせ、うまくいかないし……」


「ストップ!」

 ニコニコ隊長が、手をあげた。


 でも、ソワソワくんは止まらない。


 そのとき、考え杉田くんが言った。

「ちょっとだけ、聞いてみよう」


 ソワソワくんは、ぴたっと止まった。


「なにが、いちばんこわい?」


 ソワソワくんは、指をくるくるさせた。

「まちがえたらどうしよう。できなかったらどうしよう。わらわれたらどうしよう」


 だれも、すぐには言えなかった。


 そこへ、いつも大きな声のドーン太郎がやってきた。

 ドーン太郎が、胸を張った。


 ドーン太郎は、自分を信じる力の係。

 でも、本当はちょっとだけ傷つきやすい。


「できるって言うのも、準備のひとつだぞ」


 すると、ホッとさんが前に出た。

「いき、すって」


 みんなで、すーっ、はーっ。


 ソワソワくんの足が、少しだけ止まる。


「ソワソワくん」

 ニコニコ隊長が言った。

「きみ、知らせに来てくれたんだよね」


「うん……」

 ソワソワくんは小さく言った。


「まだ起きてないことを、教えに」


 考え杉田くんが、うなずいた。

「じゃあ、準備だけしよう」


「さわがなくていい?」

 ソワソワくんが聞く。


「さわいでいいよ」

 ニコニコ隊長は笑った。

「でも、一人でさわがなくていい」


 プンプン丸が言った。

「次は、オレも呼べ」


 メソッ子も、ノートを開いた。

「泣く準備も、しとくね」


 ソワソワくんは、少し胸をはった。


「じゃあ、また来るね」


 その日は、なにも起きなかった。


 でも、心の部屋には、ちゃんと準備が残った。


 ノートには、こう書かれた。


「ソワソワは、じゅんびの合図」


 その様子を、部屋のすみで静かに見ている子がいた。


 ボッチンだった。

 ボッチンは、一人で考える時間を大切にする係だった。



失敗・自己嫌悪:ポンコツン(ログ係)

 ミスを「データ」として刻む。


自信=ドーン太郎

 声でかいけど、実は繊細。成功体験で育つ。


孤独感:ボッチン(内省担当)

 一人になる時間を強制的に作る。

 


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