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9話 ギルドでのトラブル

 扉を開けた先には。手前にはテーブルが多く並んでおり、そこには昼間から浴びるように酒を飲み、汚い男どもが居た。


 その先にカウンターがあり、あそこでカードがもらえるのだろう。


 よし、早速カードをもらうとしよう。クエストやらを受けて、お金をもらえねば、ご飯も寝るところもないのだ。



「おい姉ちゃん、暇なら俺の酒を注げよ。」

「おいおい、美人じゃねーか。俺と良いことしよーぜ?」

「お前たちくせーから無駄だ。俺とだろ?」


 なんだか、汚い奴らがこちらへ求愛してくるのだが、最低でも私より強くないと嫌なのだがな。


「断る。お前ら同士で注ぎあえ。同じレベルでちょうど良いだろう。」



「「なんだと、てめー!!?」」


 私の言葉で一斉にこちらへ殴り込んできた。こいつらが変なことを言ったのに。私が悪いのか。


 触れたくないから、剣先で全ての攻撃を逸らす。別の男にそらす。


 殴りも、蹴りも、突進すらも全て逸らされ。同じ酔っ払いの殴りが何故かこちらに来る。


 1分も満たずに、男全員が倒れていた。


「うむ。少しは寝て酔いを覚ませ。」


 男どもは、伸びきっているな。本当に攻撃されるとは思わなかったぞ。ギルドは野蛮なところだな。なんでもしていいのだろうか。


 そのまま受付まで歩くと、少し混乱している男がいた。


「ギルドカードがほしいのだ。」


「それより、この惨状について話してほしいのですが。」


「む?これが日常なのだろう?喧嘩を売ってきた上に、殴りかかってきたのもあいつらだぞ。」


「ここではやめてください。外では好きに喧嘩してもらっていいので。」


「勝手だな。私なら話せば御せるとでも?奴らにも叱らなければな?」


「え?ええと。」


「話ができんな。破落戸の相手ができぬのに、受付など務まるのか?」


「壊した机とか弁償してもらいますよ?嫌なら私どものいうことを聞いてください。」


「ほれ。何一つ壊れてない。」


 八千代の指差した先には伸びた男どもはいたが、机や椅子には傷一つついていない。


「それで。次は何をいうんだ?」


「やめろ。キート、お前はやはり受付は無理だったな。」


 奥から、2メートル程度のムキムキ男が歩いてきた。少しは強そうだと八千代は感じていた。


「ほう。お前程度のやつがいるなら。話題になるんだがな。それでギルドカードか?」


「こやつの軽口は見逃すとしても、お主は誰だ?」

「ああ、この冒険ギルドのトップだ。こいつのことなら俺は謝らんぞ?裏で好きにボコせ。」

「それはしないぞ。暴れ馬みたいに言うな。汚い連中に体を触れられたくなかっただけだ。」


「それで、この機械に触れてみろ。一発でカードができる」


 小さい金庫みたいなものがあった。まあいいかと軽く手を振れると、ぴかっと光って、あっという間にカードができた。


 名前 近衛 八千代 冒険ランクG

 種族 人間

 スキル いっぱい



「ふむ!」


「ふむじゃねー!!なんだよスキルいっぱいって。聞いたことねーよ、そんなの。」


「仕方がないのだ、私は色々やれる人だからな!」


「まあ、スキルは人に見せないようにした方がいいから、これでいいけど。納得できん。」


「まあ、仕方ないだろう?私が何かしたわけではないのだ。ところで依頼とやらはどこで受けるんだ?」


「あー。依頼はあの木のボードがあるだろ?あそこに書いてあるからな?ランクはSが一番上、その下はAから順にGまである。」


「私は最弱だな!嫌だぞ。」


「嫌と言われてもだな。クエストクリアを続けるとお前なら簡単に上がるだろう。まずは薬草採取とかいいぞ。」


「薬草か。あんまり知らないな。」


「2階に物好きが作った本がたくさん置いてるぞ、薬草類も書いてあるから見てみろ。」


「うむ。失礼する。」




「さてと。こいつらはまだ起きないのか?おいキート?」


「は、はい!」


「お前、こいつらの味方をずっとしてたな?なんでだ?」


「え、いやー?そんなことは…」


「見てたぞー?とんでもない化け物が入ってきたから最初からずーっと見てたんだ。」

「なっ!?」


「おかしいよなー?ギルドに入る前は一般人…ギルドの規則では?冒険者が理由もなく一般人に手を出すと?」


「最悪奴隷落ちです。」


「わかってるじゃねーか。なあ?あいつがやばかったらどうするんだ?お前だけ死ぬのか?違うよな?」


「あ…ああ、」


「好きに癒着、好きに賄賂を受け取るのはいいさ。でも?それで問題が起きたらお前がクビになるってこともわかるよな?」


「ゆ、許してください、」


「ごめんなー?俺の権力強いんだわ。言い訳は本部に聞いてくれ?ギルドマスターの話も聞かない奴らが、お前の話を聞くとは思えないが。」


「さあ、本受付さん?早く消えねーと。殴っちまうかもな。」



 うわー!!!大声で男は逃げ去った。元々次破落戸とつるんでるのを見つけたらクビにしようかと思っていたが。


 まさか、あんな化け物に襲いかかるとはな。うー。体が震えるぜ。酒でも飲みに行くか。


「おーい。ジェーン?こいつら放り出してから酒飲みに行くから、あとは任せた。」


 こう言う時には、度数が高いやつで記憶を飛ばすのが最高だな。






 2階にきたので、薬草の本でもみるかと思ったが。本というより、紙っぽいざらついたやつで止めているだけか。


 贅沢を言ってしまった。外はあくまで観賞用…問題は中身なのだ。



 目が滑る。全く覚えられん。

 なんだ。薬事系はやってはいた、漢方もしっている。


 うーむ。もう一番初めのページだけ覚えておこう。次来たら二ページ目だ。


 薬草:至る所に生えている。葉の裏に小さい棘がある場合は毒草。


 青い紅葉のような葉が薬草か。これなら覚えられる。同じように毒草、しびれの葉、これは麻酔になるらしい。眠り草。


 ついでにもう一つ覚えておくか。後ろの方を覚えてみよう。


 ドラゴン草:高魔力地域に、存在する草であり、超回復ポーションなどが作れる。ドラゴンの生息地などに多くあるため、この名前がついた。



 ドラゴン草か。ドラゴンは私の剣術の一つにある、高威力の技であるらしいが、ドラゴンと呼ばれるものは強いんだな。



 さて、そろそろお金を稼がねばならん。早速クエストを受けるとする。


 下に降りたら、破落戸は全員消えて、ムキムキ男も消えていた。残っていたのは女性が2人、一番近くの人にするか。


「依頼とやらを受けたいのだ。薬草採取をしたい。」

「はい、常設依頼なので承りました。他の依頼を受ける場合はクエストボードからお願いします。」


「あ、すっかり忘れてた。薬草を覚えることに集中しすぎた。」


 さて。依頼も受けたところだし、外に出るか。地面に棒を立て。


「倒れた方向に今回は行くとしよう。」


 倒れた方向は北東。森が生い茂っている場所だった。薬草も十分あるだろう。



「さて。行ってくるとするか!」




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