あとがき
数多くの名作が転がっている中、この小説をここまで読んでいただきありがとうございます
作者、小説をよく手に取らせていただきますが、1番楽しみにしているのは最後にある『あとがき』です。私も未熟者ではありますが、描かせていただこうと存じます。
※ネタバレ含まれています。ご注意を
◼︎自己紹介
夢野悠太と申します。このペンネームは7年前、2017年前から決めていました。X(旧Twitter)から私のことを知った方はご存知かもしれません。この時から、いつか自身の物語が文庫本の一つとして書店に並ぶことを夢見ていました。恥ずかしがり屋ということもあり、家族・友人から隠れるようにして、『小説の書き方』の参考書を読み漁っていた学生時代を覚えています。今回の件も誰にも打ち明けていません。
さて、今回執筆した理由ですが、単純に時間ができたからです。実は、この8年の間(特に社会に出てから)、何度も、何度も書こうとしては、唐突な責務が降りかかってしまい途中で断念してしまうことが多々ありました。私は、一気に追い込んで、短期間集中して執筆するタイプ(今回でよく分かりましたが…)なので、そこに横槍を入れられてしまうと「やーめた」とやる気が消失してしまいます。今回、誰からも邪魔されることなく投稿を続けられ、人生初めて物語の完結まで走り切ることができたことを大変嬉しく思っています。
◼︎本作品の執筆背景
さて、徐々に本題へと移ります。
どうして作者が『ファンタジー系』の小説を書いたか、という理由です。多くはミステリー系(東野圭吾先生、米澤穂信先生、アガサ・クリスティー先生等)の作品を好む私ですが、結論、ミステリー作品と同様に『ファンタジー系』の作品も触れることが私の人生で多かったからです。
以下、一行は蛇足であり、あくまで個人的な意見です。
私は本を読む時、探偵、もしくはカウンセラーになった気持ちを心掛けています。この世の全ての作品(小説に関わらず、絵、ゲーム、音楽 etc…)には必ず創作者の、小説に話を戻せば、読者に伝えたい想いが必ず詰め込まれていると思ってます。仮に想いが希薄であっても、技術的な要素。そして少なからず、必然的に作者自身の人格・過去を語れるような手がかりがその作品には残っているはずです。その想い・人格を、まるでシャーロック・ホームズ、エルキュール・ポアロといった名探偵になりきったように紐解いていき、ビールやワインを飲みながら、また旅の道中で自分なりに解釈していく。それが何よりの楽しみであり、私が小説を人生の一部としている理由です。
繰り返しますが、私の人生(人格を形成してくれたものとして)は、『ファンタジー系』の作品が少なからず含まれています。
当webサイト、小説家になろう、様から申し上げれば、特に、理不尽な孫の手先生の『無職転生 - 異世界行ったら本気だす -』や長月達平先生の『Re:ゼロから始める異世界生活』(長月達平先生には『Vivy -Fluorite Eye's Song-』のアニメでも感動をいただきました)を2014年頃(曖昧)から、僭越ながら読ませていただきました。学生時代、ちょうどスマートフォンも手に入れた私は、寝ることも忘れて深夜まで読み漁っていたのを今でも覚えています。
挙げたらキリがないので最後になりますが(あとがきを長くしたくない)、オーバーラップ文庫様、十文字青先生の2016年にアニメ化された『灰と幻想のグリムガル』はかなり自分の中に刻まれており、まるで本当にその世界で生きているような描写・世界観の広げ方に憧れて、本作品は生まれました。
◼︎本作品のコンセプト:読者に伝えたかったこと
本題です。上記を踏まえ、私がこの作品に込めた想い・読者にお伝えしたいことをここにまとめます。
私が読者に何よりも伝えたかったのは『大切なもの・大切にしていることを思い出し、それらを心の糧(情熱・もしくは理由)として、ご自身の人生を切り開いて欲しい』ということです。
1度仕事を辞めたことのある私ですが、今まで高校・大学・就職・結婚、とある程度なんとなく引かれていたレールが一気になくなった感覚を味わったことがあります。また、本作品の感想リプにも記述しましたが、留学経験があり、人種、文化、言語、通貨も何もかも違う異国の地で生活した経験があります。
先が見えなく人生に迷った時に、特に必要だと感じたの『自分は何をやりたいのか、何を大切に思っているのか』という感情が何よりも大切ということに気づきました。従って、その気づきを本作品に全て打ち込みました。
本作品では、主人公のケンジが自身の仲間を思い出して立ち直るシーン、およびその想いを糧にして覚醒するシーンがあります。ヒロインのミライは『例え今ある大切なものがなくなったとしても、新しい大切なものは見つけて、その新しいものを大切にしながら皆生きている』というようなセリフを加えました。
また直接的には書きませんでしたが、影の主人公であったエナキが、実は妹のモモカ・亡き友人を大切に想っていたこと。モモカは、もしかしたら兄かもしれないエナキのことを想い色々心の中で葛藤をしていたこと(最終的に大切なものであったと気づき、抱きつく、寄り添うシーンは書かせていただきました)。直接的に書いたこととして、ミキジロウは、自身の少ないお金を使って燈皆のために宴を開いた事。ティアは、例えパーティの一部からDV的なことを受けながらも、選抜パーティのことを大切に想い、最後まで解散することなく一つのパーティとして皆が居続けるために努力していた(勝手に離脱したダイゴに平手打ちする等)ことを執筆しました。
敵役のエストワールも魔族の繁栄を大切に思っていた、ということもあり、どの登場人物も、
『大切なことを心の糧にして、行動している・生きている』
ということを読者が読み取れるように・考えられるように徹底したつもりです。
23万字(2ヶ月で生み出したのは自分でも驚き、1日4000字)という膨大な本作品を、読み切るのは一苦労かと存じます。願うのは、本作品のコンセプトが少しでも読者の皆様に伝わっていれば大変嬉しい限りです。
◼︎終わり・本作品の今後の展開について
さて、本作品の今後の展開についてです。
アイデア(簡単なプロット的なもの)はあります。今現在、手元にあるものとして、
・エピソードof エナキ (エナキの1度目に召喚された話
・本作品の続編(魔族との本格的衝突等(今作のような長編、かつ1つのストーリーとして。One Pieceで例えるならアラバスタ編、マリンフォード編といったような感じ)
今作のように、少しだけミステリー風に、少しだけギャグ要素を含め、かつファンタジー要素多く詰め込めたらいいなと思っています。特に、未来(先)を見始めた燈達がそこの世界の住人とより深く関わっていくようなストーリーを描いていきます。
ただ、結論から述べさせていただきますが、かつ大変烏滸がましいのは十分承知ですが、商業化される(書籍化の打診が来る)までは本作品は触れないことにいたします。気が向いたら執筆して投稿するかもしれませんが、その覚悟を込めてこの60日間でこの作品を作り上げました。
仮に商業化されずとも、夢野悠太の最初であり1つの完結作として、この作品は一旦これまでとして閉じ、
別の作品で自身の夢を果たせればいいなと存じます。
最後になりますが、改めまして数多くの作品がある中から、また貴重な時間を割いていただき、
本当にありがとうございました。
大変未熟者ではございますが、今後とも何卒よろしくお願いいたします。
夢野悠太
本当にありがとうございました!!!
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