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第4話ダンジョンの成り立ち

ダンジョン。

それは運営する機関によって難易度や資格が変わる。


世界クラスギルド管理ダンジョン

これはSランク以上の国際冒険者資格が無いと入れないダンジョンで、運営しているのは国際公務員の資格を持っている人間である。

特徴として支部に国名が付けられている。


国家クラスギルド管理ダンジョン

主なダンジョン管理部門であり、FからAまでのダンジョンを管理している。

働くには国家公務員資格が必要になる。

特徴として支部に都道府県+番号の名前が付けられている。


そして黎人がやって来たGクラスダンジョンは地方クラスギルド管理ダンジョンが正式名称である。

先の2つとは違い難易度の低さから冒険者資格が無くても入る事ができ、管理するのも地方自治体なため、働いているのは地方公務員である。

名前に区市町村名がつけられる。


冒険者になるには一発試験と呼ばれる国家クラスギルドが月に一度行う冒険者資格試験に合格する方法と、地方クラスギルドである程度の実績、細かく言えばステータスレベル5で魔石貢献100を達成する方法がある。

昔で言う自動車免許の様な感じだ。


ここまで厳しく分かれ、民間ではなく公務員勤務で行政が管理するのには理由がある。

一昔前、世界の深刻なエネルギー不足を解決に導いたのが未知の物質。ダンジョンから取れる魔石だった。


突如現れたダンジョンと魔石(それ)は非効率ながら電気というエネルギーを生み出した。

当時世界条約で禁止を検討されていたこれまでよりも厳しいCO2の排出制限による各国の火力発電禁止条約と核取り扱いに関する制限の強化、禁止という困難な名目を順番に解決したのだ。


先ず、ダンジョンから現れるモンスターから取れる魔石。その魔石から放たれる特殊な磁場を共鳴させた時に起こるエネルギーを電力に変換する事に成功したのだ。

これにより、CO2削減案が各国で了承される事になる。


それによって起こったのが領土戦争。

第三次世界大戦とも第一次世界混沌戦争とも言われる大戦争である。

魔石の補給源を巡って主要国家5ヶ国が五つ巴の大戦争を起こしたのだ。

いや、正確には非合法な密入国によるダンジョン攻略と魔石の密輸出をし合った結果国家間の戦争にまで発展した。それほど世界のエネルギー不足は深刻だったのだ。

そしてその戦争は遂にはそれまで名目上封じられてた兵器、核兵器までを持ち出したのだ。

主要国家5ヶ国の核戦争。

そんな混沌とした戦争に終止符を打ったのもまたダンジョンと魔石だった。


戦争に賢き者達(けんじゃ)と呼ばれる多国籍の民間団体が参戦したのだ。

賢き者達は奪い合うエネルギーによって失う命を嘆いたダンジョン探索者達であった。

賢き者達は魔石からエネルギー以外に体内に取り込んで身体機能の向上、特殊能力の発現ができる事を発見した団体でもある。


そしてその新たな力によりあっという間に戦争を終結させる。

特殊能力による核分裂停止と兵器を上回る身体能力向上による武力介入と言う力押しではあったのだが…

しかし、そのおかげでその後に行われた戦争終結に伴う国際会議でおこなわれたのは賢き者達を顧問役として世界各国の政界を統合し、ダンジョンを中心とした世界を作る世界統合という反発の多い話し合いだった。


しかし結果的に今の形に落ち着いているのだから成功だったのだろう。

その為に行われたのがダンジョンの行政管理と言う形態であり、それによって魔石管理法も作られた。


まあ世界統合と言っても国として変わった事はほとんどない。

今までは各国の下に法律があり、それぞれのルールがあり、生活があった所に、無法地帯だったダンジョンに関する事に限り国の上に世界クラスギルドという新しい組織が出来、魔石管理法によってエネルギーを握るという各国の上層部に取ってはとんでもない組織なのであるが、一般的な民間人にとってはエネルギー不足にならない様に魔石を各国に供給してくれる優良機関なのである。

国としては他国よりも魔石(エネルギー)を持ち、優位に事を進ませたいと初めは反発もあった様だが、今では魔石からの効率的なエネルギーの取り出し方や、優秀な冒険者、クランの抱き込みで国家間の力量差を競いあっている。


そういう時代背景があり、行政が管理していることもあり、どのダンジョンに行っても清潔感ある綺麗なエントランスで丁寧な対応から冒険者の門をたたけるのである

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― 新着の感想 ―
何言ってるのかわかんない!のでカクヨム行きます! あちらにも「願ってもない追放後からのスローライフ?」4話からあっちで読みます! あとあっちは401話もあるんですね。
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