表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『11月15日2巻発売!』願ってもない追放後からのスローライフ?  作者: シュガースプーン。
第八章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

289/330

第284話 自己紹介

小学校は、黎人の家から徒歩10分ほどの距離にあり、黎人とアンナは歩いて学校へ向かっていた。


「アンナ、疲れてないか?」


「大丈夫!」


黎人はアンナと手を繋ぎながらゆっくりと歩いて来たので、学校まで15分程かかった。

校門が見えて来た頃に、隣で元気に歩いているアンナに一応声をかけたが、元気一杯の声が返って来た。


アンナの体力的には登校するのは問題ないようである。


学校へたどり着き、校門をくぐって職員室へ向かう。


職員室で、担任の先生に挨拶して、校長室に案内され、色々と説明を受けた後、担任の先生にアンナをお願いして送り出した。


校長にも挨拶をして帰ろうとした所、校長から声をかけられた。


「子供さんが新しい学校でやっていけるか心配でしょう。どうですか?少し覗いて行かれますか?」


校長からの提案に、黎人は是非ともと頷くのであった。



___________________________________________



担任の先生について、アンナは階段を登って教室の前まで来た。


「それじゃ、先生が呼んだら教室に入って来てくれる?」


アンナは笑顔で頷いたが、担任の先生が教室に入って行き、1人になった事で、急に緊張や不安が襲ってきて、顔が曇っていく。


しばらくして、教室の中から担任の先生の呼ぶ声が聞こえるが、入って行く勇気が湧いてこない。


アンナがオロオロとしてしまい、教室に入るのをためらっていると、先程上がって来た階段の方から小さくアンナを呼ぶ声が聞こえた。


アンナが振り向くと、そこには黎人が手を振っていて、言葉は発していないが、口の動きが、「がんばって」「いってらっしゃい」と言っているのだと分かった。


アンナは、黎人の顔を見て少しホッとした様子で頷いた。


昨日、火蓮や紫音と一緒に練習した自己紹介を思い出した。


もう一度、担任の先生が呼ぶ声がして、アンナは勇気を振り絞ってドアを開けて教室に入った。


クラスの生徒達が一斉にアンナを見た。


「はい。それじゃ、春風さん、自己紹介お願いできる?」


担任の先生はそう言ってくるが、アンナは大勢の視線に緊張して、喉から声が出なかった。


「おい、金髪!」


クラスの生徒の中、最前列の男の子がアンナのことをそう呼んだ。


「お前の金髪はすごい綺麗だけどさ、金髪って言われるの嫌だろ? だから名前を教えてくれよ、俺は中原幸(なかはらさち)って言うんだ。お前は?」


男の子の言葉に、アンナは緊張しながらも必死に昨日練習したように自己紹介をする。


アンナは、この自己紹介をとても楽しみにしていた。


家族の中ではアンナとしか呼ばれないし、自分も自分の事もアンナと言う。今まで、苗字を名乗る機会などなかった。


「初めまして、春風アンナです!よろしくお願いします!」


アンナはとびきりの笑顔で、黎人と同じ春風の苗字を名乗ってクラスメイトに自己紹介をしたのであった。

『願ってもない追放後からのスローライフ?』


2巻発売中!

書籍版はwebよりボリュームアップ!

火蓮と紫音のエピソードも!是非予約してださい!


書店、Amazonなどで購入できます!

もう少し下にスクロールしてもらうとリンク貼ってありますので買ってくれたらとてもとても嬉しいな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『願ってもない追放後からのスローライフ?』 2025年8月28日漫画1巻発売!  購入して応援してくれたらとても嬉しいです!  原作も2巻発売中!  各販売サイトは一部は下のリンクからどうぞ! 漫画 1巻 Amazon 楽天 原作 1巻 Amazon 楽天 紀伊國屋 2巻 Amazon 楽天 紀伊國屋
― 新着の感想 ―
生い立ち的にもとクランメンバーとかを教師に潜り込ませた方が良くないか?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ