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『11月15日2巻発売!』願ってもない追放後からのスローライフ?  作者: シュガースプーン。
第五章カメラを持った六番弟子

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169話病院

ダンジョンから助け出されたBTuberマーベラスとオカケンのメンバーは警察病院に運び込まれた。


病院としては久々の冒険者の重体患者だが、慣れた物で、手早く処置が終わって全員大部屋へ放り込まれていた。


まだ強力な麻酔が効いているので痛みは無いが、それぞれ怪我のショックに言葉が出ず、意気消沈している。


手や足を失ってしまったクウタンやサトシ、テントは絶望して心ここに在らずといった様子。


レンナは粉砕骨折の為、特殊な処置をすれば完治するのだが、それには莫大なお金がかかる。


そしてケンケンはゴブリンを投げつけられ、骨が折れただけなのだが、当たり所、折れた場所が悪く、神経を傷つけて下半身付随となってしまい腰から下が動かなくなってしまった。


そんな中、初めに会話を始めたのは、ケンケンとは逆に当たりどころが良く、足を骨折しただけだった岡本だった。


「これから…どうしましょうか?」


その言葉を発したのが1番怪我の軽かった岡本だった事から、他のメンバーから非難の声が上がった。


「お前が言うなよ!ただの骨折じゃ無いか!俺は一生足が動かないんだぞ!

サトシは手が無くなったし、もう…」


岡本に食ってかかったのは相方のケンケンだったが、


クウタンらは声を上げるほどの元気もないだけなのかもしれないが。


「あんな状況、誰も想像できないだろ。それでも、これからの事を考えないといけないんだ」


「俺らにこれからなんてある訳ないだろ!

終わりだよ!終わり!」


これからの事。


マーベラス、オカケンは冒険者免許を取得しているが、冒険者マネジメント会社に所属していない。


高校生のアルバイトでも仮免許や冒険者免許を取得して冒険者マネジメント会社に所属する。

その理由は安全な指導を受けながら稼げるといった理由が大きいが、もしもの怪我の時にマネジメント会社から労災保険がおりる。と言った理由もある。


しかも、マネジメント会社の監督不行届の場合、その後の生活の保証もある。

その分、指導冒険者は厳しい指導をするのだが。


マーベラスやオカケン達BTuberは所属してないので、当然全額自己負担であるし、その後の保証などある訳がない。


今回の治療費、入院費、これからの生活。後遺症が残ろうとも、悔やんでいる暇すら無いのである。


しかし、彼等も感情のある人だ。


こんな状況で話し合いなど出来るはずもなく、喧嘩言葉の暴言が飛び交う。


彼等が落ち着きを取り戻し、いや、意気消沈して自分達の配信の内容に辿り着き、ネットの反応を見るのは、もう少し先の話である。








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