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星の降る日、君に出会った  作者: 吉川 青
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プロローグ

最近ずっと不思議な夢を見ていた。


普段は夢など全く見ずにすっきり目覚めることが、この一週間ほどは毎日同じような夢を見る。夢には毎回同じ女の子が出てくる。その子は特にこれといったことはせず、ただ一言だけ言葉を放つ。そして目覚める。それを最近ずっと繰り返している。



普段、寝ることだけが生きがいの私にとってこの夢は邪魔なものでしかない。夢を見ることによって起きた時にモヤッとして気持ち悪い。

その女の子が誰なのか思い出せない。どこかで見たことがあるような気がするけども……。まぁ私は人の顔を覚えるのが苦手だし、覚えてないことも無理はない。


モヤモヤの要因にそれも含まれているのだろうが、もっと気持ち悪いのが、女の子が言う言葉だ。

初めてその夢を見た日は

『あと七日だよ』

三日前は

『あと三日だよ』

昨日は

『あと一日だよ』

といった感じで、今日に向かってカウントダウンしてくるのだ。


今日といったら中学の卒業式と死ぬぐらいしか予定はないし、特に特別なものはない。なんでわざわざカウントダウンなんかしてくるのか。煽っているのだろうか。とてもいい子そうに見えたのに。気味が悪い。

そんなことを思っていると、部屋の外から怒声が聞こえたので、さっさと家を出ることにした。



さて、卒業するか。

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