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第 三 回
待て、考えてみたら、なんで先生はろくろっ首かだ。
「先生、屋上からロープで吊るされたら、うっかりすれば死にます。嫌です」
兼芽子先生も首伸び状態で考え深げになって、「先生だってね、あんな成績出されちゃ嫌なんですよ」
すごく苦い物を、食べたみたいな顔で言った。
俺は、許せなくなった。
「首が伸びたのは、首が伸びたのは絶対、本当は先生の実力がまだ、無いからだ。甘いんだ、兼芽子は」
「なんですって。百パーセント絶対、完璧に吊るしてやる」
兼芽子先生は危険な、ダークな笑みを浮かべて言う。「鳥にでもつつかれるがいい…馬鹿者め」
続く