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【連載版】Legend_of_はるかぜ~私が伝説になった理由~  作者: すたりな
第一部 広い世界を見て回りたい
2/6

私が初めてこのゲームを知った経緯

後に伝説のギルドを設立前、まだ純粋だった彼女の知られざる過去がここに!

///////////////////////////////////////



 ――時は遡り、2003年8月某日



 ここは、あるP2Pソフトを使う人たちが集うチャットルーム。

常連としてこの茶室に居たCATさんとの会話が発端になる。もちろん、チャットの部屋なので、どんな人かは分からない。


 しかし、お互いに頻繁的に出入りするので、すぐ顔なじみになる。毎晩よく会うので、自然とお互いの趣味の話などが出て、すぐに仲良くなれた。


――そして、何気ない会話の後にあるゲームに誘われる。


CAT:「奈月さん、おすすめのゲームがあるんだけど、手伝ってあげるからこのゲームやってみない?」


 あるサイトのURLを張ってくれた。そこには可愛いドットのキャラが載った公式ページだった。


奈月:「RPGなの?」


CAT:「そうそう、すごく面白いんだ」


奈月:「これって有料のゲームだよね?」


CAT:「そうなんだけど、最初の月は代わりに払ってあげるから、一緒にやらない?」


奈月:「う~ん、そうだね、そこまでしてくれるならやってみる! やり方教えて!」



 その後、CATさんが言われるままにゲームのクライアントをダウンロード、初期設定などを行い、ゲームにログインする。


 キャラ作成。キャラクター名は、【奈月=葵】と命名。

 

 髪型は、セミショート型の緑髪だ。 現実でも色以外は同じ。


 最初はノービスという職業。 新参者という意味らしい。

さすが転職前のキャラクターだ幼さが残って可愛い!


 そしてステータスを決める。

 

 (振れるステータスはSTR、AGI、VIT、DEX、INT、LUKか)

 

 STRとINTで対になってる。AGIとLUKで対になってる。VITとDEXで対になってる。で、最高9まで振れる。AGI9にしたらLUKは1。

 

 考えた末で、STR5 AGI9 INT5 VIT1 DEX9 LUK1にした。

 

 CATさんからは最初にDEXを必ず振るように言われていた。他のステータスについては言われていない。なので自由に降ることにした。

 

 (器用さは指定通りMAXにして、スピード重視であとは均等にっと)

 

――記念すべき1stキャラである。

 

 島みたいなフィールドに飛ばされる。そこにNPCがおり、操作方法について説明してくれる。


 当時は、初心者修練場なんて設備はなく、チュートリアルが始まった。当然レベルなんてこの場では上がらないけど、初心者向けのモンスターが徘徊する。初期装備である、ナイフとコットンシャツのみで芋虫みたいなのと、ピンクのスライムみたいなゼリーを倒していく。蛙みたいなのはスルーする。普段はノンアクティブだが、ここの敵は全部アクティブである。索敵範囲に入ると容赦なく襲い掛かってくる。また芋虫が孵化した蝶みたいなやつはレベル違いなのでなるべく近づかないようにする。


 余談だが、キャラクターの作るタイミングが重なると倒さずに出口に向かって皆が歩くことになる。そうすると出口付近に30匹ぐらい溜まったままになる。AIで動いてるのである程度分散するがそれでもキャラが近づけば一斉に襲い掛かってくるため、キャラクターの作成タイミングが重なりすぎると出口に入れなくなる。メンテ後には、このモンスターは消えるが、この不都合は数年後まで放置されたままである。昔のゲームあるあるである。



 一回当たりのダメージが3~5ぐらい食らう。HP40しかないから、当たると結構痛いけど、3発ぐらいで倒せる。10秒ぐらいに1ずつぐらい回復するのか。うわ、これ面白い!意外に回避できるので、ずっと狩り続けれそう!




 ………っと、いけないCATさんを待たせてたんだった。



急いで出口へ向かう。



 最後の一匹を倒したところでレベルアップする。〈パララパッパラー!〉 Lv2になっていた。HPも45になっていた。



 待ち合わせ場所を砂漠の街に指定されていたので、出口の中にいるNPCに話しかけて、そちらへ転送してもらう。


 そしたら、転送地点の目の前にCATさんがいた。



 「すみません、おまたせしました!」

奈月はそうチャット入力した。


 「いえいえ、キャラ作成おめでとう!この世界にようこそ!」

まるでテンプレのような言葉で返してくれる。


 「じゃあさっそくだけど、奈月さんレベル上げに行こうか」

CATさんが言う。そうなのだ、レベル上げを手伝って転職まで手伝ってくれるのだ。


 「はい!よろしくお願いします!」

そう、これがこのゲームの第一歩なんだ。


 「その前に、これを使うといいよ」

そう言うと、取引コマンドを出してきたのでOKを押す。すると取引ウインドには様々なアイテムが出てくる。


【+10クワドロプル クリティカル マインゴーシュ】

【+4ハード アドベンチャースーツ】

【+4リジット ガード】

【100,000ゼニー】


 後になって気が付いたことだけど、この武具には魔力のこもったカードが装着されている。名称は1枚ならそのままだが、2枚ならダブル、3枚ならトリプル、4枚ならクワドロプルって具合だ。また+の補正値は、精練という方法で武具強化によって追加されている。通常の武具よりも攻撃力や防御力が多い。


 カードの効果だが、クリティカルは、クリティカル率が9%アップで、それが4枚なので36%って具合だ。ハードは、最大HP+700の補正値があり、リジットは+400って具合だ。


 受領ボタンを押してアイテムを受け取る。


 その武具をさっそく装備をする。

最大値のみ増えるので、現在のHPは45/1145になってた。


 「装備は終わったら返してね、終わった後に転職した職業に応じた武器プレゼントするね」

そう言うと、ヒールをかけてくれる。



 装備と同時に減ったHPが回復していく。現在HPは1145/1145。


 「CATさんはシーフ系列と聞いてたけど、ヒールって使えるの?」

ふと疑問に思ったので聞いてみた。


 「ヒールはヒーラー系列の職業じゃないと使えないだけど、これは【スキル】を閉じ込めたアクセサリーを使ってるんだよ。俺INT低いからそんなに回復しないけど(笑)」

ほぇ~そんなアクセサリーあるんだ!


 凄く欲しい!――よし、当面はこれを目標にしよう!



 「ところで、CATさんの職業は何ですか?」

シーフ系列だと思うんだけど、なんかすごそうなナイフ貸してもらったし!


 「これはね、アサシンっていう職業なんだよ」

なるほど、シーフの上位版か。



――こうしてレベル上げのお手伝いをして貰いながら、狩りに行くのであった。



///////////////////////////////////////



 CATさんに連れられて砂漠の街から来たに出たところに、茶色の水溜りをこぼしたような敵がいた。CATさんが「石投げ」のスキルを使い、茶色の水溜りに向かって投げていく。すると、CATさんに近づいてきて茶色の水溜りからソーセージみたいな体を突き出して攻撃してくる。


 「これはミミズって言って、凄くおいしい敵なんだ。俺がタゲ取っておくから今のうちに殴るといいよ」


 ――10分後。


 無事ベースレベル14、ジョブレベル10になっていた。



 「これで、転職出来るね、転職したい職業はある?」

そう尋ねてきた時私は考えた。


 (最初は剣を使ってみたい!そして魔法も回復使う魔法剣士になるんだ!)


 「剣士になりたいです!」

そう答えていた。



 「じゃあ衛星都市だね。そこに居るNPCに話しかけて衛星都市に転送してもらってね」

そう言うとNPCのところまで案内してくれた!



 早速NPCに話しかけ、衛星都市へ転送する。1700ゼニー支払った。全然お金が減ってない!もしかして貰いすぎた!? 

現在98,300ゼニー。



 まあいいかっ。そのまま貰っておこう♪



 衛星都市についた私は、剣士ギルド内中央にいる剣士ギルド員に話しかけ転職申し込みをすると、実地試験を受けてくるよう言われた。左の部屋にいる剣士ギルド員に話しかけ、転送された。実技試験は、3種類の関門を通り抜けるというもの。モンスターの妨害をかわしつつ落とし穴に落ちないようにゴールする。


 帰ってきたころにはCATさんがいた!


 無事転職完了。〈パララパッパラー〉

剣士のジョブレベル1になった!


 姿は………少し成長したかな? でもまだ可愛いといった具合だ。

鉄の胸当てに、ロングコートっぽいスカートの恰好になった。以前のノービスだった時は短パンだったからね。


 「転職おめでとう!剣士用の装備を渡すので、さっきのアイテム返してね」

そう言うので、取引OKボタンを押す。


 装備を外し取引ウインドに借りたアイテムを置いていく。

取引ウインドにアイテムが並んでいく。


【+7環頭太刀】

【アーマー】

【シールド】

【ヘルム】

【マント】

【ブーツ】

【赤ポーション50個】

【100,000ゼニー】


 わ、わわっ、なんかすごいのが並んでいく! しかも、またお金貰っちゃったし。

受領ボタンを押してアイテムを受け取る。


 「剣士用の装備だからね、最初ならそれだけでも十分のはずだよ」

CATさんから様々なアイテムを貰った。


 すかさず、すぐ装備する!ヘルムだけアバターに反映してる。これいいかもっ!


 「わぁ!ありがとうございます!すごくうれしいです!」

なんかすごいな、このゲーム楽しいかもっ!



――気が付けば深夜3時を回っていた。


 「俺ちょっと1週間ぐらいログインできないかもだけど、頑張ってレベル上げてね、おつ~」



 「はい、ありがとうございました、お疲れ様です♪」

そうゆうとCATさんはログアウトしていった。



――こうして奈月は楽しくて翌朝まで一人で、初めてのマップをうろうろするのだった。




【ステータス】

名前:奈月=葵

職業:ソードマン

最大HP179

最大SP39

BaseLV 14 JobLV 1


STR 9+0

AGI 13+0

VIT 1+0

INT 5+0

DEX 21+0

LUK 1+0

残りステータスポイント 0


ATK 13+121

Matk 9+21

DEF 10+124

Mdef 12+0

HIT  210

ASPD 152

FREE 127


【装備】

武器:+7環頭太刀

鎧 :アーマー

盾 :シールド

頭 :ヘルム

肩 :マント

靴 :ブーツ

アクセサリー1:

アクセサリー2:

更新は毎週日曜日22時を予定しています。

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