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4.5章の前置き的なモノ

紅莉「ハリ○タはいいぞ」

ななみ「は?いきなり何を言い出すわけ?」

紅莉「いやね?魔法少女モノを描いているのだから、魔法使いモノの洋画でも見ようかなと思って、近所のツ○ヤでレンタルしてみたんだけど、これが予想以上に面白くて困ってるんだよね。うんうん、人気になるわけだよ」

ななみ「それでも流れとしては急すぎると思うのだけど」

紅莉「やっぱりね、物語ってのは観客の予想を裏切るべきだと思うんだ。観客の心を惹きつけるのは驚きと新鮮さだよ。誰でも真似できそうなテンプレじゃなくてね。ほら某アニメの作中のアニメ監督も『アニメーターも人間だから、この仕事はお前にしかできないって言われたい』とか言ってたじゃん。普通はさ、自分の価値ってのを知りたいものじゃないかな。ほら、この前も重課金ユーザーがネトゲで勝てなくて『オレに生きている価値なんて無い』と悟って自殺したとかそんなニュースが話題になってたし」


ななみ「そんな特殊な例をあげられても反応に困る」

紅莉「人間、妥協も肝心かもしれない。けど同じくらい開き直りも必要だと思う」

ななみ「文脈が理解できない」

紅莉「まったく、これくらい理解できないと人生やってけないよ?」

ななみ「やかましい、アンタは人生を語る前に語学力を身につけなさい」

紅莉「おー、怖い怖い。自分のことを棚にあげることも許されないのか、この現代じゃ」

ななみ「かつてでも許されないと思うわよ。それで?いい加減、本題に移ってくれないかしら」


紅莉「オーケーオーケー、そろそろこういうクソ座談会もどきにもネタ、あらため需要は無くなってきている頃だから新しいエッセンスとして外伝的な件を盛り込もうかと思ったんですよ」

ななみ「あら、殊勝な心がけじゃない」

紅莉「なろうdisっても効果はいまひとつだとようやく気づいたのでね」

ななみ「遅すぎる方向転換」

紅莉「先日もなろうが商標登録で横暴に働いたとかで多くのユーザーに失望されたって話題だったし、なろうの時代も終わるんじゃないかな?」

ななみ「投稿している身で何言い出すの!?」

紅莉「大丈夫大丈夫、いざとなったら他の小説投稿サイトにも重複投稿すれば良いだけの話だから。最近は『カ○ヨ○』とやらが盛り上がってるみたいだし」

ななみ「ワタシらにプライドはないわけ?」

紅莉「え?あるわけないじゃん?何言ってんの?」


ななみ「はぁー……分かってはいたけど、そこまで胸を張って言われると虚しさを感じるわ」

紅莉「良いんじゃない?自虐も一種のユーモアですよ?」

ななみ「現代ではあまり見ないユーモアだけど」

紅莉「そんなに細かいことにこだわっているとハゲるよ?女性もハゲるんだよ、男性だけの問題じゃないんだよ」

ななみ「あまりハゲハゲ言わないでくれる?遺伝的にも心配ない方なんだから関係ないわ」

紅莉「この時、まだ彼女は知らなかった、将来、こんな風に強がって要られなくなる未来が訪れるなんてことを……」

ななみ「不穏なナレーションを入れるなっ!」



紅莉「冒頭でも言ったけど、誰かにできることを私達がやることなんてないんだよ。私達は私達にしかできないことを描けば良い。あざとい受け狙いもするかもしれない、けどあざとくはあっても露骨な受け狙いではない」

ななみ「『あざとい』と『露骨な』の違いが分からない」

紅莉「ニュアンスが違うのだよ、ワトソン君」

ななみ「ホームズかよ、ここの読者って知ってるの?」

紅莉「安心したまえ、私もニワカだ」

ななみ「問題しかない!!」

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