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第1章、キャラクターコメンタリー的なもの その壱

紅莉「はい、皆様こんにちは、今回は当作品の解説をしていこうかと思います」

紅蓮「なんだなんだ?今回は尺稼ぎ企画か?止めとけ止めとけ、読者はそんなの求めてないから止めとけって?」

紅莉「シャラップ!そう言う事は言っちゃだめだよ!!」

紅蓮「いやいや、むしろ黙るべきなのは紅莉のほうだろ?」

紅莉「でも自虐やメタ発言的なものも必要だと思います!」

紅蓮「メタ発言ねぇ……。そう言えば思ってたことなんだが、この作品の主人公ってオレじゃないのか?タイトルが『妹は魔法少女』だろ?だったらそこは兄であるオレ視点で物語を進めるんだとばかり思ってたんだが」

紅莉「え?魔法少女モノの主人公は男なわけないでしょ。ちょっと頭冷やそうか?」

紅蓮「そんなどこぞの魔『砲』少女様の名言を軽々しく使うなよ」

紅莉「パロネタもここではバンバン使っていきたいと思います!」

紅蓮「自嘲する気はないのか、この愚昧は」


紅莉「だいたい、ここの人間ってどういう人たちなんだろうか?」

紅蓮「おいおい、いきなり何を言ってるんだ?」

紅莉「最近はこの『小説家になろう』出身のライトノベルが刊行され、アニメ化もされてるからこのサイトの存在を知っているアニオタも少なからず居るよね。で?彼らがここのことをどんな風に思ってるか知ってる?」

紅蓮「……登竜門?」

紅莉「はい、0点でございます」

紅蓮「ちげぇのかよ。じゃあなんだよ」

紅莉「妄想の肥溜め」

 バチコン!

紅莉「あいたー!なんで殴ったの!?」

紅蓮「問題発言だからだ」

紅莉「事実から逃げるのは良くないと思うのです!」

紅蓮「オブラートって知ってるか?」

紅莉「バカにしないでよ!音楽用語でしょ!」

紅蓮「それはビブラートだな」

紅莉「え?……あ、あれ?」

紅蓮「本気で間違ってたのか……」

紅莉「じゃ、じゃああれだよ!ポ○モンの一種で……」

紅蓮「それはビ○ラーバだな」

紅莉「えっと……あ!思い出した!粉薬飲む時に使ってるヤツだ!」

紅蓮「合ってるようで激しく間違ってる……」


紅莉「ま、まぁ話を戻しまして。最近のキモオタには現実逃避のために二次元を愛好してる奴が増えているって話だよ」

紅蓮「はぁ?オタクなんて最初からそんな奴らばかりだろ?知ってるぞ、オタクってのは『○○たんhshs』とか言いながら生暖かい鼻息を荒げエロゲーで興奮しながらエレクトしているような社会の底辺だろ?オマケに18禁って概念がない。高校生がエロゲーすんな!!」

紅莉「18禁なんて今時、守ってる方が稀有でしょ?」

紅蓮「違う、守る守らないではなく、守っていない事に罪悪感を感じることが重要なんだ」

紅莉「……何言ってんの?本気?頭大丈夫?」

紅蓮「素で返すなよ。妹にそんなことを言われると死にたくなってくる」



紅莉「それでですね、お兄ちゃん。今はアニメを愛好している人間がオタクって風潮だからね」

紅蓮「概ね合ってるだろ?そんな特別おかしいってことでもない。オタクがどこからかと言う境界線があやふやならば、いっそのこと怪しそうなヤツはみんな黒ってことで問題ない」

紅莉「うわぁ……すんごい理論だ」

紅蓮「それが風評被害と言う。だが、そんなものは野球好きのオッサンは昼間から酒を飲んで選手に野次を放つような人間だと言うステレオグラフと同じこと」

紅莉「あちゃー……。いやまぁそうなんですがね、ステレオグラフってのはそうなんですがね……。けど、それって偏見でしょ?アニメ好きがそんな変態ばっかじゃないと思うわけですよ」

紅蓮「紅莉が言いたいのは、アニメ全てを現実逃避の道具のように使ってるゴミが増えているわけか?」

紅莉「そうなんだよお兄ちゃん。自分に都合が悪い正論からは逃げ、綺麗事や詭弁だけを愛し、ハッピーエンドの物語を異常に賞賛する。それが今の風潮になろうとしてるんだよ。ここはそれが顕著に現れてる」


紅蓮「というと?」

紅莉「主人公は神に愛されて贔屓され恩恵を手に入れられる、VRMMOなんて空想の技術をバカの一つ覚えのように使い、そこに逃避したがる。異世界も然り、ここの上位に存在するのはいつも同じようなあらすじの物語ばかり……誰かに、いや誰にでも考えられる物語を作ってそれを褒める」

紅蓮「おいおい、それは言いすぎじゃないか?誰にでも考えられるわけじゃないから褒めてるんだろ?」

紅莉「はっはっは、ご冗談を」

紅蓮「この妹様、うぜぇー」


紅莉「マジメな話、高校で物理Ⅰをやっていたら分かるような初歩的な物理法則も理解してないような文系野朗の妄想だろうと受け入れられているんだよ?なら誰が作ろうと同じでしょ?」

紅蓮「それこそステレオグラフだろ?」

紅莉「ところがそうでもないのですよ、お兄様♪」

紅蓮「なぜこのタイミングで呼び方を変えたんだ?」

紅莉「深い意味はあるよ」

紅蓮「やっぱあるんじゃねぇか!!」


紅莉「結局私が言いたいのは、全てのコンテンツの質が下がっていくわけじゃん。『質より量』で量をとった結果、誰も満足しないことになっって行くってわけ」

紅蓮「仕方ねぇだろ、バブルはいつか弾けて消えるからバブルと言われてるんだ。高度経済成長の時のオッサンがもっと賢ければバブルは崩壊の被害も酷くなかったかもな」

紅莉「けど、一部からは『なろう出身のラノベのタイトルに『異世界』って単語付き過ぎじゃね?』って言われてるよ?」

紅蓮「某密林的な通販サイトで『異世界』ってキーワードで検索してヒットした商品のラノベ率は高過ぎるのは前々から思ってたけど、タイトルってのは作品の顔の一つ。手にとって貰いやすく工夫するべきだから『異世界』と言う単語を付けることで手にとってもらえるのなら付けるだろ」

紅莉「それもヒットした作品のタイトルが作者がキモオタだから思いつきました的な『ニートだけど気付いたら異世界人になってたwww』みたいなのね?人生の負組が無双する作品ばっか」

紅蓮「けど負組が下克上するのは昔からの王道じゃないか?ダメなヤツらが努力するところに読者は魅了されるんだろ?」

紅莉「確定勝利の物語は子供向けか時代劇くらいだと思うよ。そもそもあの手の作品はゆとり成分全開で努力なんて全くしてないよ。ラ○ラ○ブがスポ根扱いされる世の中だからね。気づいたら強敵を倒し、気づいたら大会で優勝してたし」

紅蓮「子供なんだろ、今の客が。時代は変わるものだ、良くも悪くも」

紅莉「しみじみと言わないでよ。年寄りっぽいよ」

紅蓮「うるせぇ、この歳になるとガチで凹む。だいたいジェネレーションギャップとかはいつの時代にもあるし、万人受けと言う概念は難しい。オワコンって言うんだっけ?コンテンツは長いこと生きれない。だから生産者は時代にあった消費者に求めているものを作る」


紅莉「異議あり!その理論は非妥当だと主張させてもらいたいです!!」

紅蓮「Why?」

紅莉「その消費者が求めているって言ったけど何時、誰が、何処で、どうやって求めたの?売上?話題性?バカな政治家が言うクールジャパン?アホなことを言う、消費者が作品に求めてるのは面白さじゃないか!萌えが見たいならラノベじゃなくてギャルゲーでもすれば良い、エロが見たいならラノベじゃなくてエロアニメでも見れば良い、偉い人も言ってたじゃないか『メディアの違いを理解しろ』って」

紅蓮「『餅は餅屋』ってことか?つまり、ラノベの面白さの本質は萌えでもエロでもないと?」

紅莉「そうさ!ラノベはラノベにしかできないことをすべきだよ、叙述トリックとかね!!『オレ、マンガは描けないからラノベを描く事にするよ!!』なノリで描いたバカが考えた作品でも人気になるのが現代!敵が都合よく負けても、チョロインが女の子扱いされただけで惚れても、警察が無能な税金泥棒でも文句を言わないのが今の物語なんだよ!!」


紅蓮「最後のはあながち間違いじゃない気もするがな……(ボソリ)」

紅莉「何言ってるのさ!警察はちゃんと仕事してるよ!公務員非難は良くない!仕事をしてないのは政治家だよ!衆議院の総辞職からの総選挙のために国民の血税を数百億も使うようなクズのくせに景気は全く良くならない、資本主義のくせに社会保障を必要以上に重視する、国債だらけの日本の何処にそんな余裕があるんだ!!未来に絶望しかないよ!!」


紅蓮「ごもっともだ。確かに警察も仕事してるが、日本の警察は諸外国よりも仕事してるイメージないし、点数稼ぎが酷いことがあることは世間的に知られてる。お偉い政治家さんは税金あげて無駄遣いして仕事してないってイメージしかないからなぁ。なんで国会で子供の口喧嘩みたいなことをやってるんだか……うん?そうだよ、だから今時の子は負組が無双する物語を好むんじゃないか?現実や未来に絶望しかないからこそお話の中でくらいはハッピーエンドが欲しいと思うのが自然に思えるが」

紅莉「うわぁ……そうこじつけたかぁ……」

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