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囁くは呪縛の言の葉 円視点


私は幸福な女なのでしょうね。彼方様のお傍に侍ることを赦された幸運な人間なのでしょう。


志貴(しき)様は孤独な方でした。そして世界はあのお方を愛しすぎたのですわ。


強い加護をあのお方に与えた。ですけれどそれはあまりにも強すぎた。


私の持つ加護がなければ私も彼方様の本当を顧みることなく平伏していたのでしょう。


彼方様は力に怯えていた。恐怖して押し潰されそうになるほどにその力を恐れていた。


ですけれどその力は使いようによっては彼方様を護るものともなりえるのですわ。


ですから私は囁きました。あまいあまい言の葉を。彼方様を縛るために。


(まどか)。これは志貴(しき)様がつけていただいた私の宝物。


彼方様が壊れれば私の世界すら壊れてしまいますの。


それでもかまわないけれど私は見たかったのですわ。彼方様が世界に君臨する姿を。


力に怯えていた彼方様はもういない。私が殺してしまったから。


私は何処までもお供いたしますわ。それこそ地獄の底までも。


彼方様がいるところが私のいるべき場所なのですから。


今はただ(まどか)は彼方様のもとに。だって傍にいたいのですもの。


見せてくださませ。志貴(しき)様。私の仮面にも何時か気づいてくださりませね。


そのときをずっと待っておりますから。ふわりと彼女は微笑んだ。


そして己の名を呼ぶ主のもとへと笑顔で駆けだした。その仮面は今だ暴かれることはなかった。


くすくすと彼女は嗤う。はやくはやくそのときが来ることを彼女は待っているから。


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