視線
彼女はあなたを見ています。
もしもし?私の声が聞こえてる? あなたは私の一文字一文字を丁寧に見ているわよね、あなたのその無表情に私を眺めている視線に少し興奮してるのよ? 私はあなただけを見ているのよ ねえ、私にはあなたが見えているの、あなたには興奮して奮える私が見えているの? もしもし?ねえ、今日出会ったこの時の事をあなたが何時までも忘れない為に、そして私の姿をあなたの脳裏に何時までも何時までも焼き付ける為に、私にはあなたの視線がとても必要で、あなたには私の視線が必要なの、わかるわよね? 記憶に残すためにお互いの視線が必要だって事なの、わかるわよね? あなたがストイックなほど私はあなたの中に入っていけると思うのじっと我慢しているあなたの中に、そしてあなたのその冷静で焼け付くような視線が、私の眼球と水晶体と瞳孔を焦げ付かせる様に、ねえ、私こんなに甘い声を出してるのよ聞こえてるわよねえ?もしもし?ねえ、ちゃんと甘い声に聞こえてる? それならいいのよそれなら、私にとって空を見ている男なんて詰まんない男なのよ、しっかり私を感じてるならいいのよ、ねえここは都会の人込みのなかなの?ごみごみとした冷めた視線の中であなたの視線は人込みに消える私を何時までも何時までも追ってきたの、何時までも何時までも私を見ているの、これまでに冷めた視線には何度も出会ったわ、でも知っているのそんな視線はそのうち去ってイクもなの、そうでしょう? あんな視線を投げかけてくるあなたですものわかってもらえるわよね? そしてね、あなたの視線は違ったのよ、あなたが私の中に入ってきて、私があなたの中に入っていく、私にあなたがべっとり焼きついて、あなたが私にべっとり焼きつくの、だって言葉は忘れてしまって思い出せなくなってしまう物でしょう? でもね、視線ならいつまでもあなたを感じていられて、あなたも私を感じることができるのよ、素敵でしょ? だから永遠のエコーの様に何時までも何時までも脳裏からあなたの視線がきえなくて苦しいわ、そう、何時までも何時までも、あなたが私の中に侵食してくるの、素敵って苦しいのね、そして何時までも何時までもあなたが無表情な視線で私を見ているのよ、だから同じね、ねえ私のことが見えるでしょ?私の姿が見えるでしょう?今私は服を着ているかしら?私はあなたにそっと手を伸ばしたいのよ、ほら思い出したでしょ、何時までも何時までも私の視線も思い出してほしいの、何時までも何時までも見られていたいのよ、私じゃなくてもいいわほら好きな人の視線を思い出すのよ、ねえほら、何時までも何時までも見ていられるでしょ、もしもし?ねえ、私はあなただけを見つめているのよ、わかているでしょう? そっと語りかけながら見つめているの、ねえ、少しだけでもあなたの中でぼんやりと私の視線を感じてもらえたかしら…
まだまだ書き始めたばかりの為、駄文お許しください。
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