プロローグ
ビビっ
システム通知:投票を行います
今回の死亡者『大王』ソロモン・イーストロデヤ
の蘇生を望みますか?
YES or NO
さっきまで騒がしかった部屋が嘘だったかのように
静寂に包まれる。
皆、声を出さないけどやることは決まっている。
俺は全国の王にYESを押すように指示を飛ばすため
電波室に走っていく。
「はあはあはぁ」
体力のない俺は息が直ぐに上がってしまうが今はそんな事気にしてられない。
何せ1票変わるだけで相当違うのだ。
必死に重い足を動かしながら離れにある電波室に着いた。
放送ボタンを押して叫ぶ。
「全国の王に告ぐ!今すぐYESに投票せよ!」
息を整えながら静かに待つ。
1秒1秒がとても長く感じられる
頼む YESに投票してくれ
そう祈りながら待っているとようやく
システム通知:投票の結果
YES 57票 NO54票
で『大王』ソロモン・イーストロデヤを蘇生します
「よかったぁぁああ」
胸を撫で下ろすと共に辺りが明るくなるように感じた
今すぐソロモン王を迎えに行かなくては
しかし、
なぜそんな投票に必死になっているかって?
この世界は投票で人の生死が決まる
お読み頂きありがとうございます
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