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20階層・【南の大迷宮】(3)

 多少の情報収集が必要かも……

 今回の移動では、逓送文は預けられておらず、口頭での報告のみ。むしろ【大迷宮】の20階層の状況については、【王都】のダルトーム邸も、【王都】の探索者協会でも、その情報を欲している状況と思われます。


 【王都】と【ダルトーム】内での情報収集は、もともと、探索者としても従士としても常態的に求められているものであり、少し、この階層を巡回してみることとしました。


 基本的に、僕は【迷宮】内の空気と床面や壁体の振動を察して、索敵を行うスタイルです。

特定の方向が、結構、にぎやかな事には気が付いていました。


◇◇◇


  坑道の先では、騎士団が道をふさいでいました。

数人の探索者が、腰に手を当てて、その騎士達と対峙しています。


「騎士殿、俺は【協会】の依頼で、【ソロム】に行かないといけないんだよ。多少の危険は承知の上なんで、通してもらわないと困るんだが。」


「探索者よ。申し訳ないが、侯爵閣下の指示により、【ソロム】への転移魔法陣は、一旦、使用禁止とする。いつ、使用解除となるかは私達もわかっていないのだが、【ソロム】であれば迷宮ではなく、陸路で向かわれた方が良い。」


 ちなみに、転移魔法陣は、床面に刻まれた魔法陣に魔力を通すことで、魔力を注入した者が転移先の魔法陣に転移します。

 一方、各【迷宮】の階段エリアは、その区画にある魔石のスロットに魔石を填め込むことで、自分がこれまで通過した経験のある階段エリアに転移します。それが深層階を介している場合、また、転移する階層階数が多い場合、魔石の中の魔力が、より大きく消費されるという性質を持ちます。


 つまり、【南の大迷宮】の20階層から、6つの【迷宮】の20階層へは転移魔法陣の機能により移動は可能ですが、転移した先の【迷宮】での活動経験~具体的にいうと実際に階段エリアを使って下層へ降りること~、がないと20階層から順に上がっていくしかありません。


 そのため、探索者も騎士も、この場所で揉めているということは、基本的には【ソロム】の関係者であるということになります。


 まあ、僕自身は、今度、時間があるときに、他の【迷宮】にも転移魔法陣から転移し、各【迷宮】の1階層まで行ってみたいと思っていますが。


誤字報告、いつもありがとうございます。

何か一緒に編集作業している感じでうれしい面もあります。

そもそも誤ってはいけないのですが^^;

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