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ダルトーム探索者協会(2)

「あの転移魔法陣は、発見したお前のものだと俺は思っている。だから、本格的な探索をするのも自由さ。だが、それは信頼できるパーティーを得てから、やっていけばいい。」


 さすがに粉塵爆破のことは言えないし、だから、その手法により転移魔法陣の階層あたりの魔獣を定期的に間引きし、高位の魔石を集めていること(結果として集まっているともいう)も言えない。まあ、レアドロップしている体で、たまに配ったり売ったりしてるんだけどね。


「分かりました。僕としては、あの小迷宮が【南の大迷宮】の外れエリアの繋がっていることが分かったので、それが【南の大迷宮】のどこにあるかが知りたかったんです。大迷宮ですから、最下層は100階層になるんですよね。」


「ん。この大地には4つの【大迷宮】があって、それぞれが100階層の規模を持っているのは、常識としても探索者協会の知識としても正しい。まあ、底の底までいく物好きは、A級探索者の中のわずか一握りだけどね。」


「いつも思うんだけど、どうして、最下層まで行かないんですか。やはり、難易度が高いとか。」


「実際に、魔獣の強度や数と、採取できる魔石の量や質で考えると、50階層までで十分なのさ。だから、50階層まで潜ればB級探索者として一流の探索者として評価される。50階層からは出没する魔獣の量も少ないから、半分まで潜るものがいれば【魔獣暴走】のリスクもなくなる。

 50階層より深層は、魔獣や魔蟲、階層主もタチが悪い割には、旨みがないので、A級のライセンスを欲しがるような変わった奴たちが挑むわけだ。まあ、俺のそのクチの一人だが。」


 それはあんただろ!とツッコム前に自分でオチをつけますか。


「とはいえ、俺も100階層までは行けなかったなあ。何パーティーか、実際に最下層まで到達して、中には貴族位を得たものもいるが、【大迷宮】の正確な記録は、探索者協会と【教会】に止めている感じだ。その点、まあ、俺が持ってる情報程度は大したことはないんだが、具体的に深層に挑む奴の相談には乗るって感じさ。」


 具体的に深層に挑みたいなんていったら、あれやこれや、根掘り葉掘り聞かれること間違いなく、とりあえずあの階層をくぐりぬけるのは、また、今度にしようと思いました。


「魔獣の出現率が相当減るってことは、セーフティーゾーンで態勢を整えながら進むってのは可能な感じなんですか?」


「ああ、その辺りの情報はしっかり協会から聞きながら進まないとな。面白いところで云えば、80階層の手前あたりに、区切りのないだだっ広い階層が、実は、全部セーフティーゾーンだったりする。面白いもんだよ。」

誤字報告、ありがとうございます。

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