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新学期パーティー【ロジウム】(3)

 【ロジウム】パーティー会場。別室。

 新入生の頃、爺の策略で、こんな席で、いきなり御屋形様と姫様との面談を強要されたことを思い出した今日この頃。


 対面のソファには、バルトネス・フォン・ロジウム伯爵が座っています。

 こちらは上座側に俺が、下座側にベント卿が座っています。ちなみに、にこやかに会話を交わしているのはロジウム伯爵とベント卿。席順違うよね、と何度もベント卿の衣服の裾を引っ張ってみますが、ベント卿は全くの無視。


「ははは、ベント卿の前では、あまり小さな駆け引きをしても無駄だろう。【ロジウム】としては、当然ながら王命に沿ってしっかり領内経営をしているところだが、【サリウム】が不穏なことは、お世辞にもありがたいこととは云えない。

 卿とラルトネス卿とで、しっかり話し合いをすべきではないのかな。」


 この場に俺がいるのは違うよね、と何度もベント卿の衣服の裾を引っ張ってみますが、ベント卿は全くの無視。

 そもそも、【王立学園】の【ロジウム】領のパーティーですよね。


 ここに伯爵自身がいるのは、派閥のホストとして、『自分の子であるテーラー・ロジウム先輩が、生徒会の副会長だから』だからでしょう。なのに、この会議室にテーラー先輩がいないのはどうしてですか。そして、どうして俺がここに!!!


「ははは、閣下も異なことを。私は、リード卿の部下として、【王の矛】として国の仕事を担っています。【サリウム】のことは心配ではありますが、それは兄が責任を持って領内のまつりごとを行っているところであり、私は自分にできる限りの協力・・をしていくだけですよ。」


「ははは、卿ができる限りの協力・・をしてくれるというなら、サリウム伯爵もラルトネス卿もとても安心されるであろうよ。

 【ロジウム】と【サリウム】はさながら兄弟のような間柄。【サリウム】の動向は、自分達としても非常に心配しているところなのさ。」

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