(子爵)ベント・フォン・メイレル(5)
ゴラム伯父は溜息をついていた。本来であれば、国内でも一二を争う権勢を誇る【サリウム】を事実上、手中にして、【南の国】そのものの主導権を握る……そうした高位貴族的な野心は多分にあったと思う。
自分の甥である俺を支援するのは、貴族として当然としても、【サリウム】という伯爵領を労わる気持ちよりは、そうした政治的野心が大きかったはずだ。まあ、俺もそうなのだが。
「そもそも、どうしてこんな事になったのだ……」
ゴラム伯父のぼやきに対し、そこに俺を責める雰囲気はない。
それ程、宰相派の動きは『おかしい』のだ。確かに、兄と俺、宰相派とメイレル派は、伯爵領の権能を巡って争っていた。多少なりとも、【王家】や【ソロム】を通じ、お互いの勢力の力を削ぐための外交的な措置も巡らせてきただろう。
それを父も傍観していた。それはそれで貴族家の在り方だ。
ただ、その前提は、【サリウム】の地位を保全ないし向上させていくために他ならない。
仮に、【サリウム】が危機的な状況を迎えたとすれば、お互いが持つ不平不満は一旦飲み込み、渋々ながらも、その苦境に対して、協力しながら対応するはずだ。はずであった。
「兄上たちは、【サリウム】を切り売りしてでも、我々から権能を奪い取りたいと考えているのでしょうね。」
現在、メイレル派自体は、領地的にはメイレル領周辺……つまり【王都】側に集まっている。【サリウム】にいる貴族や騎士も同様だ。ある程度、宰相派に与する者たちは【サリウム】に残り、そこからいろいろな情報を入手している。まあ、それは先方……宰相派も同じなのだが。
はっきりいえば、もともと勢力的にはメイレル派が優位であった。
宰相派は、伯爵嫡子と宰相の座を有していて、それでも勢力的に、宰相派とメイレル派が拮抗している状況だったからだ。
「今、【南の国】は……たとえ収束に向けて動いているにせよ……これまでの枠組みが崩れ、【王家】と【ソロム】の混乱は続くでしょう。そして【ダルトーム】は所詮、田舎武者であり、【ソロムの魔術暴走】で実害の無かった【サリウム】であれば、【ダルトーム】を手なずけ、【南の国】を主導することができる……そう思っているのでしょうね。」
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全然、どうでもいいことですが……^^;
今、新型NISAの動画をそこそこ眺めています。
面倒くさいなあ……と思いつつも、将来に備えて資産運用が大事ということで、勉強をしているつもりです。面倒くさいのだよなあ……
口座を創設したり、カードを作ったり、ポイントとかも考えないといけないし、ああ、面倒くさい。
そうなんです。安定性を考えると利息はそこそこですし、利息と比較するとポイント収入ってバカにならないのですよね(なお、ポイント制度は一定の段階で縮小するとも思われw)
寒くなったから、ファンヒーターを出して、灯油を購入しに行かなければなりませんが、これもまた面倒くさい。
仕事もなあ。うまく行っているときは楽しいのだけれど、うまく行っていないときは面倒を通り越して苦しいわけです。苦しいなあ……
ぼーと「なろう」でいろいろな作品みて、こうやって細々と投稿する時間は、ある意味、とても幸せですよね、へへ。