転生後の独り言(4)
あと、ゴ〇ブリを駆逐して獲得する魔石は、相当な品物であるということも分かっています。
基本的には、【南の大迷宮】や【ダルトームの迷宮】で得た魔石を中心に換価していったほうが悪目立ちしないということです。まあ、そのための身体強化には、ゴ〇ブリを駆逐して獲得する露草色の魔石を使っていますから、ある意味、魔石のロンダリングかも知れません。
ちなみに、【南の大迷宮】も、20階層から地上に向けて、徐々に階層をクリアしていきました。
深層から浅層に向けての移動は、5層ごとの階層主を避けて通れる分、楽です。
本当は、行きも帰りも誰かにくっついて転移できれば話は早いのですが、迷宮の階段フロアの上下転移陣は、とにかく「自分がいったことがあり、強いイメージが持てる」のが条件なので、まずは自分の足で踏破する必要があります。
まあ、普通は逆走ならぬ逆層なんて、滅多にないんですけれどね。
また、マノン先生の講義を受け始めたあたりから、時間的な制約がきつくなったため、パーティ【悠々自適】の中での活動量は減っていきました。ちなみにパーティメンバーには、そのまま、「家庭教師の講義が再開したので活動時間が短くなってしまった」っていっています。
近々、王都に引っ越すかもしれない、っていうと、「まあ、いつでも合流していいからねー」とのこと。うん、パーティー名といい、【悠々自適】の方々は良い人たちです。
ちなみに余談なんですが、【悠々自適】は【南の大迷宮】の常連パーティとして実績を重ねて、パーティ単独で50階層を越えて潜ることに成功。等級もB級となりました。一応、僕もパーティーに籍を置き、時々は一緒に潜っていることから、自分自身もB級の探索者として登録されることになりました。
大げさにならないよう、【悠々自適】の昇級のときは姿をくらましていましたが、ギルドには、実は最年少のB級探索者であることはバレているわけでして……
だから、【南の大迷宮】において、いわゆる「稼ぎ場」に単独で潜っていても、あまりギルド職員に目くじらを立てられないようになりました。
ただ、効率はともかくとして、【南の大迷宮】50層の魔石をみても、件のコック〇ーチの魔石と比較すると質は低いのです。
つまり、【ワーランドの小迷宮】の転移魔法陣の先は、【南の大迷宮】の中でも、ほぼほぼ最深部に近いと思われ……
なので、コック〇ーチの定期的な排除はしっかりしておかないといけないし、その階層から、通常の階段での階層移動は、見識のない上位魔物がいることが確実であり、やはり1階ずつ【南の大迷宮】を地上から攻略したほうが望ましいということで。
え、第三者に転移魔法陣がバレたらまずいかって。
いやいや、上位魔物のリスクを考えたら、あの転移魔法陣で物流なんて、大きなリスクしかないような気もしますが。まあ、もう王都に拠点を移すんだし、自分は別にいいんだけど。
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