表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/348

転生後の独り言(3)

 多分に、二つ名で呼ばれると若干不機嫌になるギルドマスターへのあてつけの要素も強いと思います。ただ、いわれて僕自身も思ったのは、本当にオールラウンダーならともかく、「君っていわゆる器用貧乏だよね」っていわれている気がしてあまり面白くありません。

 実際に、僕自身は「索敵 → 不意打ち(爆発)」の中で身に付けた索敵能力と魔力操作が取り柄であって、本当のところオールラウンダーでもなんでもないので……

 先生も、そう思うところがあるんでしょうね。


 話はそれました。

 【ダルトームの迷宮】と【南の大迷宮】の20階層には、いずれもほとんど魔獣はいません。使用頻度が高いため、魔獣が生み出された途端、駆逐されてしまうからです。

 そのため、ソロでも行動が可能でした。

 【南の大迷宮】の階段エリアで、ワーラントからの転移先の迷宮の階段エリアをイメージしながら、階段エリアのスロットに魔石を挿入したところ……そこは見慣れた迷宮の姿がありました。


  ◇


 【一ノ月】になると、家庭教師のマノン先生の講義が平日の午前中に入ります。

 つまり、日中ずっと外出することができなくなるわけです。これまで、【ダルトーム】まで往復2~3時間をかけて移動していたのが難しくなったわけです。


 一方、【南の大迷宮】の20階層には、すぐ行けるようになりました。そして、変な話ですが

【南の大迷宮】(ワーラントの迷宮から徒歩1か月)を経由して【ダルトームの迷宮】(ワーラントの迷宮から徒歩1「日」)にいけば、あっという間に領都【ダルトーム】に行けるようになりました。

 つまり、マノン先生の講義を受けながらでも、コンスタントに領都【ダルトーム】に行くことができるようになったということです。


 生活範囲を領都【ダルトーム】に広げたことで、いろいろな社会の疑問点を持つようになりました。

 マノン先生には申し訳ないけれど、先生の課題は夜のうちに熟しておいて、講義中はずっと先生を質問しているというパターンになってしまいました。

 でも、これでやっと、この世界の、社会情勢や経済状況、そして、「常 識」が分かるようになってきました。


  ◇


 【五ノ月】には、家人とマノン先生が12歳の誕生日を祝ってくれました。なぜかこの日は父であるエーデ卿が離れに顔を出し、「来年の学園に向けてがんばれ」といって帰っていきました。

 学園に在籍するのは、13歳から16歳の4年間。どうにもその間は養育してくれるようです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ